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「超人機メタルダー」の名作ーヘドグロス三部作を再び見た=子供番組とは思えない悲しい物語。 [戦争について]

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「ウルトラセブン」の最終回の背景が沖縄戦であること。6回に渡って紹介した。ふと感じることがあり、昔見た別のドラマが見たくなる。amazonプライムを探すと、1話110円で見られる。「超人機メタルダー』という特撮ヒーローもの。1987年3月16日から1988年1月17日まで、テレビ朝日系で放送された東映制作のテレビ番組。ちょうどその期間、僕はアメリカ留学中でだったが、夏休みで帰国した時、友人が「凄い特撮ドラマがある」と録画してあったのを見せてくれた。それがファンがいうところの「ヘドグロス」3部作だった。

「セブン」の時代は子供向けドラマでも、大人が感動するクオリティの高いドラマがあったが、僕らの世代が大人になるにつれ、完全に子供向けの番組が多くなり「どうせ、子供番組だから」というレベルのものばかりになっていた。アニメーションはそうでもないが、20歳前後からはその手のドラマを見ていない。そこに友人の推薦「メタルダー」は凄かった。写真のビジュアルからすると完全に子供向け。おもちゃを売るための造形だが、物語は子供騙しではない。

簡単にいうと、主人公より敵側怪人(という言い方は違うのだが、仮面ライダーの怪人のような存在)に共感してしまう。そんな1人。組織でいつも馬鹿にされているヘドグロス。メタルダーを倒して評価され偉くなりたい。自分を唯一慕ってくれる恋人と結婚して、幸せな家庭を築きたい!と願っていた。そこに帝王ネロスから命令。メタルダーと戦える。大きなチャンスがやって来る。が、敗北。その最後の瞬間に彼女の名前を叫び命果てる。これ子供番組?!悲しすぎるじゃないか?

第2章では殺されたヘドグロスの恋人ウイズダムが復讐に来る。「メタルダーを倒して、あの人の仇を撃つ」これだけで辛い。どっちが正義か?分からない。だが、メタルダーはウイズダムが妊娠していることに気づく、あのヘドグロスの子供だ。新しい命を育む者と戦えない。それでも襲いかかるウイズダム。だが、彼女の体がもう限界。それを知った帝王ネロスは2人とも殺そうと新手を送り込む。メタルダーはウイズダムに「逃げて、子供を育てろ。そして子供には父親は必死に戦って果てた素晴らしい人だと教えろ」と告げ、1人、新手に向かって行く。というストーリー。これも泣ける。

そして第3章はその子供が青年になり、父の仇を取ろうとメタルダーに復讐を誓う。その思いを帝王ネロスは利用。悲しすぎ。これが「ヘドグロス」三部作と言われる名作群。今から33年前に見た。それが突然見たくなり、amazonプライムで見た。が、実は最終回まで見ていなかった。そこで続きを見たのだが、これまた凄い展開。そして「セブン」だけでなく、この「メタルダー」にも太平洋戦争の反映があることを感じた。それは次回に。


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