SSブログ

日本人を縛るもの。そのルールが日本をダメにしている⑥ 原発事故でもムラ社会ルールで対応? [ムラ社会ルール]

53410281_2520288134712142_2675973597041786880_n.jpg

日本人を縛るもの。そのルールが日本をダメにしている⑥ 原発事故でもムラ社会ルールで対応?

そもそもは、狭い社会で平穏無事に暮らすための知恵だった。そのルール、習慣に従えば、争わず、仲良く?生きていける。だからこそ、条例で決めたり、書き出して毎日、復誦させなくても、各地に根付き。現代の日本人にも受け継がれたのだろう。

地方で長年暮らしていれば、自然と身に付き実践できるようになる。日本人が「空気を読む」というのと似たようなもので、教えられなくても多くが体得する。それができる人が、その地域でうまい世渡りが出来るようになるのだろう。

しかし、このムラ社会ルール。トラブルが表面化しないというだけのもので、根本的な解決にはならない。迷惑を我慢する。被害者を批判するというのは、本質から考えると歪んだ形の収拾法でしかない。思い出すのは原発事故。東京の電力を賄うために地方に原発を作り、その原発が事故った。困るのは地方だけ。東京は知らん顔で他人事という構図に近い。今、国がやっているのは

「原発事故は収束した。大きな被害はなかった。死者は出ていない。食べて応援」

=①「トラブルが起こっても、見て見ぬふりをする。何事もなかった顔をする」

②「問題を起こした責任者を追求しない」

③「トラブルには触れず、無かったことにする」

全く同じ。やはり、ムラ社会ルールというのは非常に日本人的と思えてしまう。また、昔々ならその歪んだルールも機能した。が、日本が農業主体でなくなり、狭い地域でトラブれば都会に出て行き別の生活をスタートすることもできる時代になり、狭い村だけでなく、交通手段の発達で近隣の町との交流も可能になった現代。もはやムラ社会ルールに縛られなくても大丈夫な時代になっている。

それどころかルールが町をダメにする側面が増えているのに、今も縛られたままという町が多い。現在、多くの地方が直面しているのは税収の低下だ。そのために大手企業の工場を誘致する地方が多い。税金を安くして、工場に来てもらい、市民を雇用してもらい、税も払ってもらう。H市にはかつて大手企業の工場がいくつもあった。が、この数年で、大手自動車会社のHと、楽器メーカーのYが他の町に移設した。

より税金の安い近隣の市に移ったのだ。しかし、そんな誘致ができる自治体は少ない。税金が安くても交通の弁が悪いと企業は来てくれない。そこで目をつけたのが観光だ。元手が要らず、他県から来てくれれば宿泊、食事、お土産と多くのお金を落としてくれる。だが、これも奈良、京都のような古都なら放っておいても観光客が来るが、小さな無名な町に来てくれる人は少ない。

そこで20年ほど前から注目されているのが、町おこし映画。そのことは何度も記事で紹介した。地元の映画を作ることで、町をPRする。大林宣彦監督の「転校生」が大ヒット。その後の尾道シリーズによって尾道は有名ロケとなり多くの観光客が押し寄せた。にも関わらず、故郷映画を作る地方の多くは失敗している。理由は僕がいつも書く、不勉強である。別の業界の論理で映画製作するからだ。

そして、もう一つはムラ社会ルールに縛れられて、自らチャンスを潰してしまう。努力して作品をダメにすることが多いからだ。その件は詳しいので次回、書いてみる。

(ムラ社会のルール?)

①「トラブルが起こっても、見て見ぬふりをする。何事もなかった顔をする」
②「問題を起こした責任者を追求しない」
③「被害に遭った人が責任者を責めると、みんなで被害者を叩き、トラブルに触れず、無かったことにする」
④「トラブルを避け、問題を起こさないこと。人と違うことをしない。新しいことを受け入れず、協調を大事にする」
⑤「実質的なメリット。街全体のプラスより、個人のメンツや付き合い平穏を大切にする」


E6B296E7B884E688A6E38393E382B8E383A5E382A2E383ABEFBC93.jpg
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。