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日本人を縛るもの。そのルールが日本をダメにしている③=映画製作と比較してみる? [ムラ社会ルール]

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日本人を縛るもの。そのルールが日本をダメにしている③=映画製作と比較してみる?

「トラブルが起こっても見て見ぬ振りをする」

「被害者が責任者を問い詰めようとすると、周りが被害者を批判し抑え込む」

ムラ社会ルールのこの部分、僕は理解できない。いくつかのケースを当てはめてみる。トラブルの責任者が町の顔役とか、実力者であれば、まだ分かる。時代劇でよく描かれる構図だ。お代官様と農民。泣き寝入りするしかない。これが農民同士。市民同士ならどうか? 

僕個人はトラブルの原因を解明し、なぜ、その人がトラブルを起こしたのか? 悪意があったのか? 欲得なのか?をハッキリとさせ、被害を受けた人がいるなら賠償や謝罪をするべき。と考える。というのは映画製作も同じだからだ。一番大事なのは素晴らしい映画を完成させる事。そのためにスタッフ間の争いは避けねばならない。

でも、誰かが大失敗した。あるいは争いを起こした。その時は関係者から証言を聞き、先に書いたように原因、動機を探る。そして、うっかりミスなのか? 恋愛のもつれ? あるいは嫉妬? 環境の劣悪さに対する不満。背景が何であるか?を突き止めて。当人を注意する共に、トラブルとなった原因、金銭、環境、時間、労力等の改善をする。そうすれば同じ問題は起こらず、撮影を進めることができる。

最近は皆素晴らしいスタッフばかりで問題は起こらないが、初期の頃。共に現場を何度も踏んでいない人と仕事していた時は、その種のトラブルがいくつか起こった。先に挙げたように環境や金銭のことなら改善することでクリアできるが、価値観、性格が原因の場合は別の手段を取るしかなくなる。

酒乱である。女癖が悪い。暴力を振るう。すぐに喧嘩する。古い価値観を振り回す。注意して直ることもあるが、その人の根底にあるものである場合。本人も直すことができない。撮影現場は仕事の場であり、学校ではない。更生施設でもない。先のタイプの人たちは素晴らしい映画を作る上で、足を引っ張る存在となる。次回からは参加してもらわないという措置を取る。

仲良しクラブで映画を作っているのではない。現場では仲良く仕事をすること大事だが、トラブルを起こしたスタッフ、それも反省せず、同じ事を繰り返す可能性がある人を再度、チームに呼ぶことはできない。日頃はいい人でも酒を飲むと豹変する。女のこととなると性格が変わる。それはアウトなのだ。

撮影チームならそれが大事。会社や野球チームも同様だ。それが小さな村で大事なのは、平穏無事なのだ。映画製作や会社で大事なのはより良い商品を作り、売り上げを上げる事。皆が仲良くやることではない。仕事はサークル活動ではない。問題ある人には反省してもらい、それができなければ外れてもらう。そうしなければより良い製品を作ることはできないからだ。

しかし、小さな村。例えば江戸時代なら農業をしていれば、貧しくてもそれなりに食っていけた。だから、一番大切なのはその生活を守るための平穏無事となる。映画製作や会社では良い物を作らないと稼げないから、トラブルを起こし、仕事の邪魔となる存在は排除される。でも、役所とか、大企業とか、倒産する心配のない世界では、ムラ社会と同じような論理が根付いてくる。

良い仕事をするより、揉めないこと。新しい事をしない事。目立たない事。政治の世界でも同じではないか? しかし、それでは許されない時代が始まろうとしている。次回、それを考える。

(ムラ社会のルール?)

①「トラブルが起こっても、見て見ぬふりをする。何事もなかった顔をする」
②「問題を起こした責任者を追求しない」
③「被害に遭った人が責任者を責めると、みんなで被害者を叩き、トラブルに触れず、無かったことにする」
④「トラブルを避け、問題を起こさないこと。人と違うことをしない。新しいことを受け入れず、協調を大事にする」
⑤「実質的なメリット。街全体のプラスより、個人のメンツや付き合い平穏を大切にする」


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