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日本人を縛るもの。そのルールが日本をダメにしている②=アメリカと比較すると理由が分かる? [ムラ社会ルール]

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日本人を縛るもの。そのルールが日本をダメにしている②=アメリカと比較すると理由が分かる?

アメリカはイギリスを始めとするヨーロッパから来た人たちの移民の国だ。自由を求め、新天地を求めて集まった人たちが作った国。最初は原住民であるインディアンと戦い(当然、移民側が侵略者だ)その後は南北に分かれて戦争もしている(南北戦争)。何かを勝ち取るためには戦うというのがアメリカ人の考え方である。

対して日本は島国。長い年月、外から攻撃を受けずに来た。また、江戸時代、明治以来は安定した時代で、厳しくてもどうにか生きて行けた。そんな国で、そんな村では争うより、協調して、事を起こさず、平穏に暮らす事を第一にする価値観が生まれるのも分かる。敵対しても同じ地域でこの先も生活せねばならない。そのための知恵。それが

「トラブルが起こっても見て見ぬ振りをする」

だが、不思議なのはこの種の地域ではトラブルを起こした責任者に対して、被害を受けた人が怒り、責任を追及すると、周りの人たちは被害者を批判し、押し込めようとする。本来なら、狭い地域で暮らす上でトラブルを起こすような奴に反省を求めるのが筋だ。それなのに多くは被害者を責める。こういう理由だ。

「お前さえ我慢すればトラブルはこれ以上大きくならない。ここで争ったら後々まで尾を引き、いろんな問題を残してしまう」

もし、問題を起こした人を追及し、謝罪させ、賠償させたりすると、その場は収拾しても、その人が恨みに思い、長年に渡り、子供の時代、孫の時代までそれが祟ることがあり得るのだ。つまり、10年20年も醜い争いが続く、恨みつらみが残ることがある。

正義の元に原因を解明して、公正な判断を下しても、人は不当に相手を恨んだり、憎んだりする。逆恨みする。そんな人と狭い村でこの先、何年も顔を突き合わせて生活せねばならない。生活基盤があるので村を出ていくこともできない。当事者同士だけでなく、周りの迷惑する。だから、「ムラ社会ルール」が生まれた。

「トラブルを見て見ぬ振りをする」

そうして関わらないようにして、事態が沈静化するのを待つ。下手に関わって恨まれても敵わないからだ。そして

「被害者がトラブルの当事者に責任を求めたら、被害者を批判する」

お前さえ我慢すれば、トラブルは自然消滅する。皆、すぐに忘れる。なのに、お前が余計な事をすれば問題は長引き、火に油を注ぐことになりかねない!という意識なのだ。先にも書いたが、責任者は責められることで、本人に責任があっても、逆恨みして、何十年も対立、争うかもしれない。

それを止めるには被害者が我慢すること。泣き寝い入りすることが一番という発想だろう。もし、第三者が「被害者の言い分が正しい」と責任者を問い詰めても問題が大きくなる可能性がある。そもそも問題を起こすような奴だから問題がある。それなら被害者が黙っていればいいという考え方だろう。

ここに歪んだ構図が生まれる。

被害を受けたのに泣き寝入り。責任者は責任を果たさず。誰にも責められず。処罰なし。そのことで平穏を維持し、争いを抑え込む。時代劇ではよく見る展開だが、まさに日本人社会を象徴する構図だと言える。アメリカ人は戦って自由や権利を得てきた国民。主張し争う。黙っていたら潰されてしまう。昔は銃を取って戦い、今は訴訟を起こす。

対して日本人は平穏無事を大切にし、個人が踏みつけられても、争いを起こさないように、皆で黙らせて、泣き寝入りさせ、平穏を維持するのである。そんな習慣は文章や規則に記される事もないのに、長年に渡って地方で受け継がれ、今も生きている。そのことが地域社会の発展や国の政策をネガティブなものにして、日本をどんどんと後進国に押しやったのだろう。

しかし、平成が始まる頃までは、そのムラ社会ルールは効力があったのだろう。皆が表面上仲良くし、新しいことはしないで、変わり物は排除する。平穏が何よりも大事。トラブルは見て見ぬ振り。それで日本は発展できた。それが平成に入ったあたりから、世界情勢が変わり、日本は今までの方法論では発展できなくなった。それが平成の大不況だ。いくら数字を改ざんしても、日本の没落は隠せない。その辺の事を次回に。

(ムラ社会のルール?)

①「トラブルが起こっても、見て見ぬふりをする。何事もなかった顔をする」
②「問題を起こした責任者を追求しない」
③「被害に遭った人が責任者を責めると、みんなで被害者を叩き、トラブルに触れず、無かったことにする」
④「トラブルを避け、問題を起こさないこと。人と違うことをしない。新しいことを受け入れず、協調を大事にする」
⑤「実質的なメリット。街全体のプラスより、個人のメンツや付き合い平穏を大切にする」


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