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「戦争と人間」第2部 愛と悲しみの山河ー地井武男、三国連太郎が素晴らしい! [映画&ドラマ感想]

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 第2部 愛と悲しみの山河ー3時間一気に見てしまう。1時間半で休憩があるのだけど、その最後の場面が強烈。地井武男扮する朝鮮人パルチザンの恋人が日本軍に殺されて、雪に埋める。彼の家族もまた全員、日本軍に殺され、満洲に流れてきて抗日活動を続けている。「太陽にほえろ」や「北の国から」のいいおじさん役のイメージしかなかったので驚愕。先に見た「沖縄」でも地元で労働運動をする青年役が強烈だったが、彼は本来、この手のギラギラした役が得意の俳優だったのだろう。

 そんな彼が復讐を誓い夕陽に向かって歩いていく場面で前半終了。早く続きが見たくなり結局、3時間一気に見てしまった。この映画。中学の時に「月曜ロードショー」(荻昌弘が解説)で見ていたが、当時はほとんど意味が分からなかった。が、なぜか?心に残り、もう一度見なければ!と、80年代にBSで放映されたときのVHSを保存していたが、なかなか見る機会がなかった。それがようやく「沖縄戦」を完成。太平洋戦争を勉強。さらに、映画公開後にそれ以前を学んだことで、ようやく、日中戦争に至るまでの流れを把握。この映画を見ても背景が分かるようになった。

 そして非常に興味深いのは、この作品。あえて言えば日本が悪役として描かれている。列強を目指す日本が中国を侵略する話として進む。ただ、日本人全てが悪ではなく、戦争に対して疑問を持つ者、反対する者、そのことで引き裂かれる愛を描くことで、戦争を背景とした大河ドラマとなっている。NHKは時代劇ばかりでなく、この原作を1年がかりで大河として放送するべき。日本人は戦国時代や江戸時代は詳しいのに、昭和に疎いのはNHKと教育の責任が大きいと思える。

 また、他の軍記物映画と違い、こちらは基本ラブストーリーだ。北大路欣也は兄の元妻である年上の女性・佐久間良子と愛し合う。吉永小百合は兄の親友である共産主義者の山本圭に恋している。中国の大金持ちの娘ながら抗日運動に参加する栗原小巻は日本人医師である加藤剛を愛し、五代財閥の満洲支社で働く高橋幸治は中国人妻(松原智恵子)を抗日パルチザンに殺される。五代財閥の長女・浅丘ルリ子は軍人である高橋英樹を愛する。それぞれが戦争に翻弄され、愛する人を奪われ、失い、踏みにじられて行く。ここが他の戦争映画のように単なる歴史の再現ではないところ。日本版の「風と共に去りぬ」や「戦争と平和」を目指したのではないか?と思える。

 しかし、見るたびに思うのは、豪華俳優人。膨大な製作費。踏み込んだ日本の贖罪。財閥の罪。今では切り込めない闇の部分まで描いている。今回は731部隊の蛮行まで紹介。まだ、森村誠一の「悪魔の飽食」が出版される前の時代。よくぞ描いた!という描写の連続だ。そして、この映画が当時、大ヒットしたというのだから凄い。日本人がまだ戦争を忘れないでいた時代なのだ。

 さて、残るは「完結編」確かクライマックスはソ連で撮影した、ノモンハン事件のはず。どのような結末になるのか? ただ、あれこれネットで調べると、このシリーズ。どれも膨大な製作費がかかるので日活の重荷になり、本来4部作だったのが、3で打ち切りとなったらしい。テレビ放送された時に荻昌弘が解説で「財閥の責任追及がなされていない」と言っていたのはそのせいなのだ。とりあえず、今夜、映画版の「完結編」を見る。ちなみにamazonプライムで現在は視聴可能。興味ある方はぜひ!



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「戦争と人間 第1部 運命の序章」見終わる [映画&ドラマ感想]

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 日本の戦争映画をあれこれ見続けているが、ほとんどが軍目線。民間人目線のものは非常に数ない。ほとんどないのが財閥目線の作品。戦争では大企業が大儲けする。アメリカの事情はかなり勉強したが、日本のケースはほとんど出来ていない。アメリカは企業が政治家を操り、戦争を起こさせて、大儲けする。それが明確になったのはアイゼンハワー大統領が退任時に「軍産複合体に注意せよ」と告げたあたりからだろう。

 しかし、それ以前から彼らは暗躍している。ナチスドイツを支援したのもアメリカの企業である。フォード、ウォールストリート、デュポン、らがヒトラーを支えたのだ。そのことで権力を握り、暴走し、第二次世界大戦を起こす。それを倒したのがアメリカ。真珠湾でも日本を罠にかけて戦争に参加させている。戦闘機等を作る、グラマン、ロッキードはもちろん、マルボロ、コカコーラまでが軍産複合体だ。それを戦前の日本で言えば財閥。戦後、アメリカによって解体されるが、結局、復活している。

 三井、三菱、住友、その種の財閥はどのように戦争を関わり、どのような利益を得たのか? この作品では「五代」と言う架空の財閥を中心にそれを描く。この視点は他の映画にはない。そして、一番興味があった側面であり、まずはこの作品で輪郭をつかみたい。過去も現在も同じ。ベトナム戦争を止めようとしたケネディが暗殺。4年間戦争をしなかったトランプが攻撃されている。アメリカは完全に戦争屋が牛耳っている。では、日本はどうか? 近い構図があるはずだ。

彼らにとって戦争はビジネス。それを「戦争反対」と市民が唱えるだけで変えることができるはずがない。当然、マスコミもあちら側だ。日本で似た構図を探すなら、原発だ。推進のためにあらゆる企業が参加している。マスコミももちろん。莫大な利益を生み出すから。そう考えると、原発と戦争も同じ構図のはずだ。そこから日本の財閥がどのように戦争に関わったか?見えてくるかもしれない。



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「戦争と人間 第1部 運命の序章」  前半見る [映画&ドラマ感想]

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 中学時代だったかに、月曜ロードショーで放映されたときに3部作を全部見た。当時は意味が分からない部分が多かったが、なぜか惹かれて見た。戦争映画好きではないのに、これと「人間の条件」はなぜか惹かれた。考えると、両方とも五味川純平が原作である。

 それ以来の鑑賞。今回はBD。1部だけで3時間。途中休憩まで1時間半。そこまで見た。まあ、超大作。そしてオールスター。あの人もこの人も出ている。

 西部警察のボス(石原裕次郎)七人の刑事のリーダー(芦田伸介)、特捜最前線の課長(二谷英明)、Gメン75のボス(丹波哲郎)織田信長が3人(高橋英樹、高橋幸治、 高橋悦史)リリーさん(浅丘ルリ子)、佐藤浩市のオヤジ(この頃の三国連太郎は今の息子に似ている)、大岡越前(加藤剛)、特命の船村刑事(大滝秀治)、里見助教授(山本学)と主役勢揃いの豪華版だ。そして、この時代の俳優は存在感が凄い。

 前半は張作霖爆殺事件を中心に、日中戦争への道を描く。が、本当によくぞ、この作品を映画化したと思える。あれこれ戦争の勉強をしているが、映画で見るのが一番わかりやすい。ただ、莫大な製作費がかかる。あの日活がよく製作したなという感じだ。

 今夜は後半戦。そしてこのパートに出ている五代家の男の子が「半沢直樹」の頭取になり、娘が吉永小百合になると思うと期待感が盛り上がる。

 あと、他の戦争ものと違い興味深いのは、多くが軍人を中心に戦争を描くのに対して、こちらは五代財閥。三菱や三井のような家族をメインに描くことである。他の映画ではほとんど描かれていない財閥がいかに戦争に関わり、儲けたか?を追求している。アメリカで言えばロックフェラーやモルガン。つまり、日本のミリタリーコンプレックス(DS)ということ。楽しみだ。


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「消えた中隊」黒澤明脚本、三村明監督、撮影 [映画&ドラマ感想]

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「消えた中隊」

 黒澤明脚本、三村明監督、撮影  1954年 日活

(以下、amazonより)

味方同士の殺し合い!明日なき命の将兵が戦野に描く、人間ドタンバの裸像!
黒沢明の脚本を、名カメラマン三村明が監督する第一回作品!戦争映画の名作を送り出した日活が、戦後始めて世に問うた「伝説」の戦争映画!

第30回直木賞候補になった井手雅人の小説『地の塩』を「野良犬」他の黒澤明と菊島隆三が共同脚色、ハリウッドで活躍し、黒澤明のデビュー作「姿三四郎」や「人情紙風船」(山中貞雄監督)等多くの名作を撮影を担当してきた世界的名キャメラマン・ハリー三村こと三村明が初めて監督した「歴史的」そして「伝説的」戦争ドラマ。辰巳柳太郎や島田正吾など新国劇のメンバーが総出演している。待望の初DVD化!

【ストーリー】
昭和十六年六月、黒竜江をはさんでソ連領のセミドムカ地域と対峠している北満の監視哨に、士官学校出たての香川大尉(辰巳柳太郎)が隊長として赴任して来た。前任の岸中尉(河村憲一郎)は温厚な中年男で、軍務をゆるやかにして部下達や集落民の信頼をかちえていた。しかし新任コチコチの香川大尉は、岸中尉のやり方はだらしないものとして、兵隊達の根性を叩き直すとばかりに、猛烈な訓練を始めるのだった。ある日、司令部参謀の新田中佐(石山健二郎) の歓迎会が開かれた。酒に酔って露台に倒れていた香川大尉は、新田中佐、部隊参謀藤倉中佐(清水彰) 、それに得体の知れぬ満洲浪人達が、ソ連との戦争を誘発しようという密議をしているのを聞いてしまった。香川は自決を強いられたが許され、その代りにソ連との戦闘開始の端緒を強引に掴めという無理な命令を下された。重く沈みがちな香川の心を慰めるのは、街の料亭で知り合った女・ハル子(島崎雪子)であった‥。

【キャスト】
辰巳柳太郎/石山健二郎/島田正吾 /河村憲一郎/島崎雪子監督 三村明

【スタッフ】
脚本 黒澤明/菊島隆三、原作 井手雅人、製作 星野和平、撮影 三村明



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木下恵介監督作品「陸軍」ー戦意高揚映画のはずだが? [映画&ドラマ感想]

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 木下恵介監督作品「陸軍」ー戦意高揚映画であり、オープニングに陸軍推薦とクレジットが出る。主人公の笠智衆は「日本は負けない」と連呼し、当時の軍部の代弁を何度もする。息子が戦争に行くことは誇らしいとの思いがある。が、母の存在が「戦争に息子が行くこと」の悲しみを強く伝え、有名なクライマックスシーンでは涙が溢れる。

 論理的には日本を賛美する父。母は語らない。最後は息子を戦場に送り出す。と=戦争を肯定しているのだが、感情部分が明かに「悲しみ」であり、「家族の幸せ」を壊すのが戦争との思いを感じる。戦意高揚映画にも関わらず、やはり木下恵介監督は戦争反対の思いが強く、この種の映画でも思いを描いてしまったのだろう。あんな時代だったにもかかわらず。

 実際、軍はこの映画を認めず、すぐに上映中止。木下はその後、映画が撮れなくなったと言う。近年で「原発映画を撮ると2度と商業映画を撮れない」と言われるが、あの時代に戦争反対はそれ以上の危険性を孕んでいたのだ。木下は責任を取り、所属する松竹に辞表を提出したと言うが、その後のことをまた調べてみたい。

 しかし、ラストの軍隊を見送るシーンは凄い。息子を見送るだけで、クライマックスにしてしまう。木下恵介の力を思い知る。先に見た「この子を残して」のラストと同じような、力押しを感じた。どちらも合唱が入り、見る者の心に訴えかける。木下恵介、恐るべし。


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木下恵介監督作「陸軍」 [映画&ドラマ感想]

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 こちらは戦時中に戦意高揚映画として作られた木下恵介監督作。
 
 だが、タイトルの陸軍は気に入らなかったという話。

 この映画を見れば戦中の日本が見られるはず。



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原節子、出演の日独合作「新しい土」(1937年) [映画&ドラマ感想]

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 原節子、出演の日独合作「新しい土」(1937年)

 何よりの収穫は戦前の都会を見れること。

 どうしても戦後の風景の印象が強いので、戦前の日本も貧しかったと思えていたが

 戦後、復興してからの日本と変わりない。ここまで都会とは思わなかった。

 原節子。この時16歳。すでに貫禄。

 他の映画でも戦前の日本(特に都会)が見れる作品はないだろうか?



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この子を残して(1983年 木下恵介監督作) [映画&ドラマ感想]

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この子を残して(1983年 木下恵介監督作)

先に見た「長崎の鐘」の原作者・永井隆の同じ作品の映画化。

こちらはカラーで1983年作品。

しかし、木下恵介はスゴイ。ラストのあの描写は何だ?!

衝撃的な映像で、打ちのめされる。戦争への怒り。

チャンレンジャーな監督。

脚本は山田太一も参加。

日本の戦争映画。戦記ものの大作しか知らなかったが名作が数多くあることを知る。


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「戦場にかける橋」(1957年) [映画&ドラマ感想]

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 中学か高校時代に「ゴールデン洋画劇場」で放映されたときに観て以来。70ミリ大作なので劇場の大スクリーンで見たいところだが、この50年ほどチャンスなし。同じデビッドリーンの「アラビアのロレンス」は繰り返し上映されているし、「ライアンの娘」も70年代後半にリバイバルされた。が、こちらは機会がなかった。amazonでBDが1000円で出ているので購入。40数年ぶりに見た。

 大作ではあるがシンプルな物語で、イギリス兵が日本軍の捕虜になりクワイ川に橋をかけるという物語。最初は険悪だった日英の仲が建設という作業で次第に理解し合う話か?と思ったら、その辺はほとんどなし。早川雪洲の所長が次第にアレックギネスを認めるというだけ。その辺もあまり強調されない。リーン監督はあまり日本に関心はないようだ。あくまでも背景として日本軍が登場するに近い。

 むしろ物語は脱走したアメリカ兵のウイリアム・ホールデンにスポットが当たり、苦労して収容所に戻るという場面に時間が割かれている。その間に橋はほぼ完成。つまり、橋建設は事前の会議場面。下見するアレックギネス。逃亡兵帰還の時はほぼ完成。橋を作る苦労はほとんど描かれていない。思うに、破壊という名の戦争の中で、建設という名の橋構築をしながら、それをイギリス軍上層部とアメリカ兵が破壊してしまうという悲しい物語を描こうとしたのだろう。

 「ロレンス」でも砂漠に憧れ、アラビア人の未来を考えたロレンスがイギリス軍上層部に利用され、最後は捨てられるという物語。今回はアラビア人が日本人なのだ。ただ、アラビア人ほどに、日本人には思い入れはないと感じる。「イギリス人は屈しない」という誇りを伝えるための触媒が日本軍のように見える。そもそも、あの橋。日本軍が作るとダメでイギリス兵が指揮を取り完成したというのは嘘で、日本軍が作ったものである。そこを「f50」のように嘘を交えて作った物語。まあ、こちらは「真実の物語」とは銘打ってないし、「イギリス兵が英雄だ」という話ではないのでいい。

 破壊と建設。その虚しさ。愚かさを描いた作品なのだが、「ロレンス」のような完成度を感じない。調べると、この次が「ロレンス」。リーン監督はこの作品で学び、経験したことを次で生かし、花開いたのだろう。リーン監督、この時49歳。


監督 デヴィッド・リーン
脚本 カール・フォアマン
マイケル・ウィルソン
原作 ピエール・ブール『戦場にかける橋』(1952年)
製作 サム・スピーゲル
出演者 ウィリアム・ホールデン
アレック・ギネス
ジャック・ホーキンス
早川雪洲
ジェームズ・ドナルド
音楽 マルコム・アーノルド
主題歌 『クワイ河マーチ』
撮影 ジャック・ヒルデヤード
編集 ピーター・テイラー
製作会社 ホライズン・ピクチャーズ(en)
配給 コロムビア映画
公開 イギリス1957年10月2日
アメリカ合衆国1957年12月18日
日本1957年12月22日
上映時間 161分
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『暁の脱走』(1950年)新東宝 [映画&ドラマ感想]

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『暁の脱走』(1950年)新東宝

池部良、山口淑子

監督:谷口千吉
製作:田中友幸
原作:田村泰次郎『春婦伝』(東方社/春陽堂書店)
脚本:谷口千吉、黒澤明
撮影:三村明
音楽:早坂文雄



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「長崎の鐘」長崎原爆を描いたあまりにも悲しい物語 [映画&ドラマ感想]

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「長崎の鐘」長崎原爆を描いたあまりにも悲しい物語

 1950年 松竹製作  大庭秀雄監督 新藤兼人脚本


 辛すぎるラスト。しばらく立ち直れない。




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「ルシアンの青春」 [映画&ドラマ感想]

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 「ルシアンの青春」1976年。

 初めて買った「ロードショー」で数ページに渡り紹介されていた映画。

 それを46年後に見るとは。

 監督はルイマル。ドイツに占領されたフランスでの物語

 この終わり方は何なのか! ルイマルというしかない、ある意味で衝撃。





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さよなら子供たちードイツ占領下の子供達の物語 [映画&ドラマ感想]

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 第二次大戦下のフランス。ミッション・スクールの子供達の生活を描くドラマ。

 監督のルイマルの自伝的な作品。

 ドイツの占領下。主人公は全寮制のスクールで勉強、

 仲良くなった友達はユダヤ人であることを隠していた。


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人間魚雷出撃す [映画&ドラマ感想]

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 人間魚雷出撃す

 1956年製作/85分/日活

 石原裕次郎、長門裕之


 先の「ああ、同期の櫻」とは反対。特攻隊は素晴らしいという映画。

 と聞きいていたが、彼らの悲しみややり切れなさは描かれている

 が、結局、彼らの死で、多くの乗組員が助かったというオチ。

 「永遠の0」的な映画である。

 戦後11年。すでにこの種の戦争賛美作品が作られていたのだ。

 

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「軍旗はためく下に」は何と深作欣二監督作 [映画&ドラマ感想]

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 昨夜見た「軍旗はためく下に」は何と深作欣二監督作。

 脚本は新藤兼人。この人が書いているだけで日本万歳!的な映画でないことが分かる。

 これでもか!と軍の理不尽を描いた作品。スタイルは「羅生門」

 戦場で夫(丹波哲郎)を亡くした妻が、死の真相を探して行く物語。

 そのことで軍の矛盾、欺瞞、を描いていく。

 この辺の映画。BSで特集するとか、テレビの深夜劇場で放送すべき作品。

 男たちの大和、永遠の0、等の日本軍は素晴らしい的な映画しか知らない若い人たち

 ぜひ、見てほしい作品である。

 Amazonプライムなら300円で視聴可能。DVDは2000円で発売中。


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「きけ、わだつみの声」1950年 東映  [映画&ドラマ感想]

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「きけ、わだつみの声」1950年 東映 

 学徒動員の手記をもとに作られた昭和25年の映画。

 戦後5年で作られたので、スタッフ&キャストも戦争体験者。

 近年の戦争映画と違い怨念さえ感じる。


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映画「大日本帝国」ータイトルとはまるで違う内容に驚く。 [映画&ドラマ感想]

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 「日本、万歳!」という映画かと思い、公開当時に予告編を見たときに「絶対に見ない!」と誓った作品だった。が、これも「日本の戦争映画」(文春新書)でタイトルとは真逆の映画と解説。見てみた。が、監督は舛田利雄。心配だった。「ああ、ひめゆりの塔」も今井正版に比べると、学芸会のような作品だったことを思い出す。

 ところが、「大日本帝国」は凄かった。3時間の長編を一気に見てしまう。物語は真珠湾奇襲からシンガポール戦線。そしてサイパン玉砕。さらには東京裁判。東條英機の処刑までを描いている。若手兵士はあおい輝彦、西郷輝彦、篠田三郎、らが演じ、彼らを待つ妻や恋人が関根恵子、夏目雅子等が演じる。上層部には三浦友和、丹波哲郎、ら。これは1982年の作品。戦場経験を持つ松林宗恵監督が「連合艦隊」を撮った翌年の作品。同じように戦争体験者が参加していると思えるが、俳優陣も素晴らしかった。

 同じ監督が撮った「ああ、ひめゆりの塔」はこれ以前に作られた作品なのに。俳優たちが戦争を理解していないような芝居。全く悲しみが伝わって来なかった。何が違うのか? 今回の要は脚本の笠原和夫ではないか?と思える。「仁義なき戦い」の脚本家だ。彼は戦時中に予科練にいたと言う経歴の持ち主。そして今回の映画で東映は「日本万歳」と言う作品を目指したのに、彼は何と「天皇の戦争責任」を追及する物語を書き上げたと言う。

 あちこちセリフでそれが追求されている。そしてテーマは「罪と罰」「理不尽」を各場面で何度も叩きつける。「日本軍は頑張った」ではない。「日本人は犠牲者だ」でもない。日本軍の蛮行を描き、同時に軍部に使い捨てられる日本兵の凄惨を見せる。丹波哲郎が熱演。東條英機を演じる。悪役のイメージが強い役だが、この映画では彼さえも捨て石にされたと描く。ただ、天皇の責任以外。軍部の具体的な責任が追及されず、そこだけが残念。

 しかし、多くの戦争映画が「日本人は被害者だ」と描くだけで終わるが、この映画では加害者としての日本人も見せ、戦争とは何か?を伝える。あと、これも作家の思いだと想像するが、「アメリカ憎し」と言う場面が何度も出てくる。多くの映画はアメリカを気にして加害者として、描くのを避ける。なのに、この作品では「憎悪の象徴」として見せているのは興味深い。いろいろ考えるところはあるが、他の戦争映画と一線を引く作品となっている。

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「痛くない死に方」 [映画&ドラマ感想]

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 今の時代に必要な映画だ。

 緊急事態宣言。ある田舎の映画館で見たにも関わらず

 午前10時の回。20人。客層は中高年

 クライマックスは皆、泣いていた。

 多くの人が直面する問題。親がガンになったとき、どう対応すればいいのか?

 延命処置は意味があるのか? 様々な問題を打ったえかけてくる。

 現代版「赤ひげ」

 お勧めです。


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「ああ、同期の桜」ー特攻隊賞賛映画ではない。 [映画&ドラマ感想]

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 タイトルからして特攻隊称賛映画だと思えていた。が、先に読んだ「日本の戦争映画」(文春新書)によると、正反対で、特攻隊の悲劇を描いた作品だと知る。確かにその通りだった。東映映画であり、東映ヤクザスターが勢揃いする作品なのに、まっとーな反戦映画であった。

 松方弘樹、千葉真一、蟹江敬三、夏八木勲、等が訓練生。共感が高倉健、鶴田浩二。他に藤純子、


 脚本家が元・特攻隊員。この時代の映画は出演者も、スタッフも戦争を経験しており、仲間が死んで行った悲しみを背負っている。それだけに作り物ではない熱いものがあり、心を揺さぶる。近年の戦争映画にはない「思い」を感じる。彼らは英雄ではない。被害者なのだ。脚本家の強いメツセージを感じる。


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「チェルノブイリ」見終わる。ゴールデンタイムにテレビ放送すべきドラマ [映画&ドラマ感想]

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 全5話。見終わる。

 事故発生=>騒動=>事故の被害=>対応=>

 と来て、最終回は裁判で、事故原因を追求するというもの。

 この作品は単に原発事故を描いただけではなく

 ソ連という理不尽な隠蔽国家の問題点を描いている。

 共産主義の問題を指摘しているのだが、見ていると日本も同じ状態であることを感じる。

 とにかく、いろんな意味でよくぞ製作した!という作品

 日本の「Fukushima」なんとかという、作業員を英雄にして、嘘を混ぜて美化した映画があったが

 まさにあれこそが共産主義国家で作られそうなプロパガンダだと改めて感じる。

 「チェルノブイリ」はテレビでゴールデンタイムに放送すべきドラマ。


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