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映画編集という不思議な仕事。まさに「刀鍛冶の里」? [「沖縄狂想曲」]

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映画編集という不思議な仕事。まさに「刀鍛冶の里」?

劇映画の編集は、シナリオ通りに映像を繋いで行く。が、ドキュメンタリーは.....テレビ番組であれば取材前に作った構成台本があり、撮れなかった映像があっても無理にでも最初に決めた方向で編集せねばならないことが多い。が、太田組方式では最初に決めたことより、編集時の閃きを優先する。予定にない良い素材があれば、生かす方向に持っていくし、方針が多少ずれても観客が見やすい表現を選ぶ。

と言うより、作品が主張し出す。「俺はこっちに行きたいんだ!」その声を聞き、その助けをするのが編集作業なのだ。そうカタギの人に言うと「頭、大丈夫か?作品が声を出すか?」と言われるが、我が師匠でもある大林宣彦監督にその話をした時、笑顔で頷いて「そんなふうに感じることが大事なんだよ」と言われた。実はそこが決めた通りにしか作ららない、企業映画やテレビ番組と違うものができる秘密なのだ。

監督は大まかな作品方向やテイストを把握しているが、編集していると思いもかけない発見もある。ある映像を入れたことで急激に作品が盛り上がることがある。そのシーン自体が見違えるようになる。当初は考えもしなかったことでも、思いつき試してみると「良かった!」と言うことがある。

作品がうねりを持ち、自ら動き出す。そうなると、作業はスピードを上げる。タイミングを見計らい、いいところで「刀鍛冶の里編」に突入する必要がある。そうなると電話もメールもできなくなる。それまでにあれこれ連絡をしてしまわないとならない。役所に出さねばならない書類もある(本日中に処理)。配給会社との打ち合わせ。いろいろある。申告は昨年、苦戦したので12月に終わらせた。税理士さんから無事終了の連絡も来ている。

残りを早く片付けて編集に専念しよう。だが、僕が決められることではない。作品が「行くぞーー!」と叫び出したら、止められない。それまでにあれこれやってしまおう。


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