SSブログ

自分のことって意外に分からない=ある女性に言われ驚いたこと? [MyOpinion]


117233957_4135583149849291_6006924802267713427_n.jpg

自分のことって意外に分からない=ある女性に言われ驚いたこと?

人のことって、見ているだけであれこれ気づくのだが、自分のことって意外に分からない。いや、一番気づかないのが自分のことかもしれない。ある時、大手銀行の行員だった女性に言われた。

「太田君はがんばり屋だし、パワーあるし、いつも全力投球。銀行に就職していたら結構、出世したと思うわよ」

あり得ない!銀行なんて嫌な職場のベスト3に入る。そもそもが一流大学を出て、入社。厳しい営業があり、顧客獲得や付き合いで胃や肝臓を悪くして、出世レースを闘う。銀行員の知り合いやその女性からも、過酷な職場であることを聞いていた。公務員と並んで僕には絶対に無理な世界。高校時代にそう痛感した。決められた枠の中で、厳しい規則に縛られて、仕事するなんて耐えられない。

役所や警察等もそんな世界。いやいや、企業というところは、どこも同じようなものかもしれない。だから「一流大学を目指し、一流企業に就職しよう!」という日本の教育に背を向けて、大学進学を拒否。自分が思う映画を作る仕事。映画監督を目指したのだ。にも関わらず、銀行に就職したら出世する?ありない。すると、その子はこんな話をした。

「一応、うちの銀行は大手で、誰でも知っている有名なところ。そこの横浜駅前店で働いていたんだけど。真面目だけじゃ出世できない。私ら女性は出世レースとは無縁だけど、みんな出世しそうな男性行員と結婚しようとしっかり見ているの。偉くなる行員は共通点があって、パワーがある。全力投球、一生懸命。そんな人が出世していくの。太田君と似たようなタイプよ。ドラマで言うと青島刑事かな?」

意外だった。まあ、銀行員になるにはそこそこの大学を出てないとダメだし、「華麗なる一族」のように知能犯で、したたかな、計算高い奴(今でいうと「半沢直樹」に出ているようなタイプ)だと思っていたら、意外に「踊る」の青島刑事のようなタイプが出世すると聞き、驚いた。まあ、ドラマの世界より本物の行員の言葉の方が正しいはずだ。

「銀行員になればよかったなあ」とは思わないが、そのことをあとあとまで考えた。もしかしたら、銀行だけではなく、どこの世界でも同じなのではないか? がんばり屋で、パワーあり、いつも全力投球。それが大事。まあ、他の銀行に勤めている人は「その女性の指摘は違うよ」と思うかもしれないが、1980年代に働いていたある証言である。ちなみに、その女性は友人の妻。僕に気があったわけではない。念のため。

ただ、僕は映画作りだからこそ、いつも全力投球する訳で、会社に入っていたら、生きる屍になっていたかもしれない。大切なことを伝える。希望を掲げる。元気を手渡す。映画はそんなことができるからこそ、選んだ仕事であり、感動を伝えるためには作り手が全力投球しないとダメ。与えられる仕事をするだけの会社員になっていたら元気もパワーもなくしていただろう。ま、このエピソードの時代にはまだ監督になっていなかったが、自分のことって、本当に分からないものである。


144698748_4971400386267559_9205383203717573495_n.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。