横浜=青春プレイバック⑤ 朝一番早いのはパン屋さん。思い出の店 [横浜青春プレイバック]
横浜=青春プレイバック⑤ 朝一番早いのはパン屋さん。思い出の店
映画学校のクラスメート。たまり場になっていたのが先に紹介したM荘。そこで毎日、朝まで映画の話をした。先に酔い潰れて寝ている奴もいるが、起きている者はこのパン屋に行く。
何と、朝5時から営業している。歌でも♫「朝一番早いのはパン屋のおばさん」というのがあるが、あれば事実だった。この店に行き、出来たてのカレーパンやアンパンを買う。サンドウィッチは少し高いので敬遠。それを店の表で立ったまま食べる。「じゃあ、また、明日な!」と言って別れ、M荘の友人は部屋に戻り、僕は徒歩で15分かけて自分のアパートに戻る。
写真は今年撮影した者だが、41年後の今日もパン屋は存在する。あの当時は木造の建物だったが、立て直し鉄筋のお洒落ものになっていた。あの時のパンの味、もう一度!と何か買いたかったが休業で残念。しかし、この店はあの頃、毎週のように僕らが訪れた後も、営業を続け。今もパンを作り続けている。職人さんは代替わりしたかもしれない。いや、変わったはずだ。
あの時に30代だとしても今は70代。そして僕らは店頭でおばちゃんからパンを買っていたが、あのおばちゃんは元気だろうか? あの当時40代なら今は80代。もう、亡くなっているかもしれない。ただ、僕がこのパン屋に来たのは80年〜81年の2年。その後、少し離れた街に引っ越したので来ることはなかった。そしてLA留学。さらに帰国して東京で30年近く。
その41年間。このパン屋は営業を続け、パンを売り続けて来たと思うとなぜか嬉しくなる。というのも、当時のお店。この界隈で訪ねてみたがほとんどがなくなっていた。20年を超える不況で潰れたものもあるだろう。あるいは後継者がいなくて店を閉めたところも。そんな中で今も営業している店があると嬉しくなる。
20歳前の青春時代を過ごした思い出の店が今も存在すること。本当に嬉しい。41年の年月を噛み締めてしまう。
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