横浜の思い出。あれから41年。青春の日々が蘇る。 [横浜青春プレイバック]
今から41年前。毎日のようにこの場所に立った。僕は高校を卒業したばかりの18歳だった。この写真は住んでいた下宿アパートのすぐそば。駅に行く通り道。高台になっているので、横浜の街が眼下に見える。写真では見づらいが中央の上部から少し左にベイブリッジが微かに見える。その向こうは海。夜になると汽笛が聞こえた。でも、あの頃、この橋はまだなかった。
その右側の大きなマンションのような建物。それも以前はなく、横浜の街が一望できた。あの頃「この街で戦い。何を掴むのだろう? 映画監督になる夢を実現できるのだろうか?」と18歳の僕は毎日、この場所で考えた。それから41年後。同じ場所に立っている。当時、生まれた子供でさえ今は40歳だ。僕は目標の映画監督になっていた。が、「夢を実現した!」という満足感はない。
不安定な生活。まだまだ知名度も低い。第一線で活躍している訳でもない。監督になれたことは目標達成ではなく、新しいスタートラインに立っただけ。そこからの戦いの方が、この街で過ごした日々より過酷で凄惨なものだ。監督業を夢見て足掻いたこの街での日々こそが青春であり、素晴らしい思い出となっている。あれから41年。横浜時代の思い出を探し、街を歩いてみた。また、続きを書く。
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