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作家はテーマと格闘し、血を吐きながら物語を作る=現代や過去を見つめないで観客に伝わる作品はできない。 [映画業界物語]

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「ウルトラセブン」と「超人機メタルダー」のテーマ解説を長々と書いた。子供番組といえども作家(脚本家)は様々な思いを込めて物語を作る。そして、この両作品の背景にあるのが太平洋戦争である。このように多くの作品はテーマがあり、それと作家が格闘することで物語が生まれる。もちろん、ハラハラドキドキして終わり。という作品もあるが、テーマがないものは見終わるとそれまで、後に何も残らない。何年も先まで、歳をとっても覚えている作品というのは、そのように作家の葛藤が描かれているものが多い。

特に映画は社会の反映。それがなければ観客には伝わらない。ある映画人が言っていたが、「これからは311以前と以降に分かれる」その通りだった。311前。原発事故前に作られた映画が事故後に公開されて見ると、何だか他人事に見えた。原発事故を描いているいないではない。東日本大震災。原発事故という未曾有の災害を経験した上で映画を作るのと、知らずに作るのでは全く違うのだ。

その意味で現在のアメリカの動き。それに興味を持たないと、作家は新しい作品は作れないのではないか? 「大統領選、以前、以降」で311以上に時代が変わると感じる。価値観や様々なことが変革を迎える。まだ予感でしかない部分もあるが、江戸幕府が終わってから70年後、太平洋戦争が終わった。それから76年。それが今年である。70年を一区切り、歴史的にも大きな変化があっても不思議でない時期なのだ。ソ連も1922年に始り1991年に崩壊。69年で終わっている。70年は大きな転機の時期なのだ。

そんな時代に作家が「陰謀論だ」「俺は信じない」とか言っているのはとても滑稽。信じなくてもいい。興味を持って見つめることが大事。(Facebookに記事書かなくても、興味ある人はいるだろう。ただ、表現者が陰謀論なんて、、、と他人のコメント欄に書き込むようなら仕事を間違っているだろう)そこに必ず時代の反映が見つかる。同じように現代だけでなく、過去にも目を向ける必要性を感じる。今は「沖縄戦」の延長で戦争についてあれこれ勉強している。すると過去ではなく、逆に現代や未来が見えてくる。特に日本人は「近代史」を知らない。室町や鎌倉より昭和史が大切だ。それを学校で教えないのは大きな理由があるはず。教えたくない背景がある。

近代史は現代に直結するから。ボロが出る人たちがまだまだいるからだ。近代史を学べば自民党も、日本テレビもアメリカが資金を出して作った組織だと分かる。原発を推進したのもアメリカ。担当が中曽根康弘と正力松太郎。正力は読売新聞の社主。そう考えると、先の日テレにも繋がる。戦争で儲けたのは誰か? 処刑されなかったのは誰か? 誰が一番得をしたのか? ミステリー小説の基本で考えていけば日本の裏側が見えてくる。話がそれた。そんな日本が大きく変化しようとしている時。作家はどんな物語を描くべきなのか?子供たちに何を伝えるべきなのか? 考えている。


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