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映画監督業は潜水艦=浮上したときだけ記事にする。いつもは海の底? [映画業界物語]

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映画監督業は潜水艦=浮上したときだけ記事にする。いつもは海の底?

コロナで緊急事態宣言が出たとき。多くの人は外出を控え、家に籠った。映画界では撮影は中止、延期。オーディションも、ワークショップも出来ない。新しいものを毎日提供するテレビドラマさえ、再放送で凌ぐ状態。世間がそんなだから、友人から「監督もお暇でしょうから***をしてもらえないですか?」と連絡が来た。いつも忙しくて頼めないが今なら行けるかも?と思ったのだ。

ところが緊急事態宣言下。僕はもの凄く忙しかった。映画関係の仕事は全て止まっていた。では何が忙しいのか? 日頃、映画制作がスタートするとあれこれ7人分の仕事をする。数年続く。終わると過労で倒れる。その繰り返しでこの15年来た。休暇もバケーションもなし。何もしないときは過労で倒れて自宅入院状態。元気で時間があるのは、15年ぶりのこと!

ここぞと!日頃できないことをしていた。釣りとか、ドライブとか、ジョギングとか、趣味の世界ではない。これまでの資料ー膨大。それを整理。たまっていたDV Dを見る。買ってある本を読む。お世話になっているのに連絡できない人にメール、電話する。いつもは関わっている映画が最優先。興味あることがあっても、なかなか調べたり、読んだり、見たりできない。ニュース番組でさえ、録画しているのに見ていないものがたくさんある。4年前のニュースとかが今もDVDレコーダーに残っている。

それらを一気に片付けよう!と朝から晩まで見たり、読んだり、書いたりしていた。が、宣言は1ヶ月少々で終わり、また日常が始まった。えーーそんな早くーーー。店をやっている人から怒られそうだが、こちらとしてはそんな感じだった。映画界は今も、制作延期や中止。様子見ということが続いているが、昨年完成させた「ドキュメンタリー沖縄戦」の映画館公開が5月決定。そこからこの4ヶ月は宣伝、作業で忙殺されている。

映画館上映は今も続いているので宣伝はせねばならない。英語字幕版はようやく送付したが、次の作業がすでに待っている。そんな風に「今、***をしています」と書かなくても、いろんなこともある。だが、「監督。今、映画撮ってないから暇だろう?」とか「コロナで仕事していないはずだ」とか思われる。「僕が書いたシナリオ読んでもらおう」「私の個展に招待しよう」「この本をお勧めしよう」と連絡をくれる方がいる。でも、貧乏暇なしだ。潜水艦のような生活。Facebookにはたまに浮上したときのことを書いているが、それはごく一部。海の底では常に忙しく何かをしている。


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