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「喜劇・愛妻物語」ハートウォーミングで身につまされる物語? [映画館公開]

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「喜劇・愛妻物語」ハートウォーミングで身につまされる物語?

シナリオ作家協会の忘年会。毎回、お会いする脚本家さんの初監督作品。彼の脚本は毎回素晴らしく、業界でも注目されている。そんな彼が自分の脚本を自分で監督。どんな風になるのか?楽しみにしていた。ちなみに僕も、もともと脚本家。そのあとに監督もするようになった。同じ経路なので、その意味でも注目していた。

売れない脚本家と妻の日常を描いた物語。主人公は会社から依頼された作品のシナハンに四国に行きたいが経費がない。そこで車の運転ができる妻に頼み込み、そして幼い娘も連れてシナハンの旅へ!という展開。いろいろと面白いのだが、僕自身が感じたのは「売れない脚本家」である主人公。とても他人事とは思えない。昔の自分を見るようだった。いい加減なP。制作会社。パっとしない友人ライターが先に売れる。経費も出ないのに、シナリオを書いて欲しいと依頼される。

僕も同じような経験があり、人ごととは思えない。数ヶ月かけてシナリオを書きながら、届けると「あー悪いね〜。あの企画ボツ!」と笑顔でいうPとか、電話1本で終わりにする制作会社。「今から殴りに行くから待っとけ!」と何度いいそうになったか? それだけにおとなしく言われたまんまの主人公の気持ちが分かる。

だが、僕の後ろに座っていたおばちゃん軍団。60歳前後の5ー6人グループは別の部分でウケていた。主人公の脚本家。子供が生まれてからSEXさせてくれない妻に不満。何とかやらせてもらおうと、あれこれ手を考える。が、ことごとく失敗。そんな場面でおばちゃんたちが爆笑。Hネタで大騒ぎ。あと、妻がこれでもか!と夫を罵倒する場面が続くのだが、そこでも大笑い。自身の夫に感じていることを映画で言ってくれるので爽快なようだ。

さて、四国のシナハンはうまく行くのか? 夫は久々にHできるのか? 無事にシナリオは執筆スタートするのか? それぞれが結びつき、ハートウォーミングなラストを迎える。ただ、僕は売れない脚本家の主人公に共感しすぎて、本論とは別のことをあれこれ考えた。もし、僕も30代に結婚していて、売れない時代を送ったら、妻はどうしたか?映画のように豹変して罵倒されたかも? いやいや、映画の主人公は我慢強く愛がある。僕なら毎日、大ゲンカ?

映画の温かい結末を感じながらも、あれこれ考えさせられる作品だった。しかし、初監督作なのにベテランのような演出。凄いなあ。お勧めです。


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