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クリエーターに変人が多いのはなぜか?=自身を振り返ると痛感する [映画業界物語]

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クリエーターに変人が多いのはなぜか?=自身を振り返ると痛感する

「自分がどんな人間であるか?」分からないことが多い。分かってくるのは50代になってからのようだ。最近になって「ああ、だから俺はそうなのか...」と思うことが多い。先に「映画のことしか知らない」という話を書いた。そこでも気づいたことがある。

なぜ、映画のことしか知らなかったのか? 他のことに興味がなかったからだ。野球も、サッカーも、オリンピックも、ワールドカップも見ない。何が面白いのか分からない。でも、普通ならテレビや新聞で大々的に報道されたり、友達が騒いでいると「何だろう?」と興味を持ち情報を知り、その面白さを理解し、テレビで見る。会場に行ってみるという行動になる。

興味が持てなくても、友達や同僚が興味を持つものを知らないと話の輪に入れない。仲間はずれになる。飲み会で寂しい思いをする。だから努力して知ろうとする。

ところが僕はひねくれ者。協調性がない。みんなが騒いでいるからと同調しない。自分の感性に響かないと興味が持てない。周りに合わせるという気持ちがない。趣味の合わない人たちと無理して話を合わそうと思わない。だから、学校でははみ出していた。会社員になってもすぐ揉めて辞めると思え、会社で働くということをしたことがない。

これだと「アルプスの少女ハイジ」のおんじのように、1人で山でヤギと暮らすしかない? ただ、映画作りとなると物凄い労力と時間をつぎ込んで、倒れるまで頑張ってしまう。映画愛とかではない。何を作ることには情熱を持てるのだろう。だから、題材は徹底して勉強する。要は究極のわがまま。好きなことしかやりたくない。お金よりも安定した生活よりも、そちらなのだ。当然、日本では生きずらい。

でも本当は、多くの人が同じことを思っているのではないか? 「好きなことして生きて行きたい」と。ただ、日本にはムラ社会ルールが今もはびこり「周りと同じでないといけない。身勝手なことをしてはいけない」という空気がある。特別なこと、目立つことができない。そんな習慣が知らず知らずに内に身につく。縛られてしまう。でないと仲間はずれになる。嫌われる。その輪の中で我慢せねばならない。なのに僕は「わがまま」で「捻くれ者」昔から輪から外れがち。

ただ、外れると同調圧力がなくなり自由にできる。輪から外れるから、客観的に見ることができる。いろんなことに気づく。当たり前のことに疑問を持つ。そこから物語のテーマが見つかる。「なぜ、人とは仲良くしろ」と大人教えるのか? そこから「ムラ社会ルール」が今も日本人を縛ることに気づいた。映画人だけでなくクリエーターには変人が多い。ひねくれ者も多い。だから、いろんなことに気づき、作品を作れるのではないか? そんなことを考えている。



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