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子供食堂の件。改めて考えた⑥=映画作りに口出しする人たち。却下すると抵抗勢力に?? [コロナウイルス]

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子供食堂の件。改めて考えた⑥=映画作りに口出しする人たち。却下すると抵抗勢力に??

友人で、僕と同じように地方を舞台に映画を撮っている監督がいる。ある時、打ち合わせにスポンサーが地元の映画ファンを連れてきた。もう、いい歳のおじさんなんだが、昔は映画監督を目指しており、本物の映画監督に会いたいと付いてきた。最初は監督に会い感動。

「応援させてもらいます!」「協力します!」「ロケハンも手伝います!」

と言ってくれていた。毎回、スポンサーにくっついて打ち合わせに来るようになり、企画会議、シナリオ会議、キャスティングにも参加するようになる。最初は「へー、シナリオってそんな風にして書くんですね〜」と大喜びしていたが、次第に意見を言うようになる。「そこは***が犯人の方がいいんじゃないですかね?」「ラストはもっと劇的な方が面白いですよ」とか。スポンサーが連れて来た人なので、友人監督も厳しいことは言えず、

「そーですね〜」「いいかもしれませんね〜」

とかお茶を濁していたが、とても採用できるようなアイディアではない。映画ファンがあーだ。こーだ言うレベル。映画製作を知らないので、そのアイディアにどれだけの時間と労力がかかるか?が分からない。とても予算内では賄えない。それらの意見を却下すると不満顔。いつしか彼の気分はスタッフの一員。

「監督の案だって、新鮮味がないよね〜」

とか言い出す。一緒にストーリーを作っている訳ではない。キャスティングになると、自分が好きな有名俳優を上げる。シナリオを読み、登場人物に相応しいかどうかではない。また、有名俳優のギャラやランクが分からないから、ありえない俳優の名前を上げたりする。

なのに「なんで俺の意見を採用してくれないんですか?」とか言い出す。映画作りは仲良しクラブではない。監督の思いを形にするものであり、みんなが意見を出し合い多数決で決めたりはしない。友人は温和で我慢強い性格だったが、ついに激怒。彼らを会議から締め出した。すると、そのおじさんたち。

「あの監督はわがままだ。町のためでなく自分が作りたい映画を作ろうとしている。俺たちを利用しているだけだ....」

そう触れ回った。監督が作りたい映画を作るのは当然のこと。そもそも友人が考えた物語をスポンサーが気に入りスタートした企画。だが、その辺を知らない町の人たちは「ロクでもない人が映画作るのね...」と思うようになる。こうして友人監督を批判する声が増え、映画製作に協力しないと言う人も出て来た。

スポンサーからは「仲良くやってほしい」と言われるが、そういう問題ではない。そのスポンサーもまた町の人であり、地元会社の社長。映画製作経験はないので、その辺が分からない。子供食堂の話を聞き、その友人監督を思い出した。こちらの話も批判するオヤジは元々は協力的で、友人を応援していた。それが結局、抵抗勢力なり映画作りを邪魔するようになってしまった....。


(続く)


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