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「ジョーカー」に影響を与えた「キングオブコメディ」ってまんまやんか!? [映画&ドラマ感想]

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「ジョーカー」に影響を与えた「キングオブコメディ」ってまんまやんか!?

アカデミー賞に最多ノミネートされたことでリバイバル上映中の「ジョーカー」3回目を見たばかりだが、早稲田松竹でその原点ともなった「キングオブコメディ」が上映されると知り出かけた。

この映画は1984年公開のアメリカ映画(2本立てだった記憶があるが確かではない)あのマーティン・スコッセッシ監督で、あのロバートデニーロが主演の映画。タイトルは知っていたが、興味引かれず当時は見ていない。「タクシードライーバー」は大好きだし、「ニューヨークニューヨーク」も見ている。「レイジングブル」の評価もよく知っていたが、どうにも見たいと思わなかった。が、それが失敗だった。

映画は冒頭から「ジョーカー」そのもの。展開も「ジョーカー」デニーロ演じるコメディアンの主人公も「ジョーカー」だった。いや、逆で「ジョーカー」が「キングオブコメディ」の影響を受けているのだ。いやいや、影響なんてもんじゃない。この映画がベースになっている。「タクシードライバー」より完全にこちら。この映画に「タクシー」を足してリメイクすると「ジョーカー」になる!というくらいだ。

しかし、パクったとか、真似したということではない。「ジョーカー」は完全に世界観を確立している。言うなれば「スターウォーズ」は「隠し砦の三悪人」から多大な影響を受けているが、パクリではないというのと同じ。オリジナルを尊敬しつつ、そのエッセンスを昇華して新しいものを作り上げている。

アホキン・フェニックス演じるジョーカーも良かったが、デニーロのコメディアンも狂っていた。また、芸能界というか、業界のやり切れなさ、ずるさ、大変さが良く出ている。僕も映画の世界の片隅で仕事をする者として共感することが多かった。チャンスを掴めない苦しさ、悔しさ。でも、成功した者にはまた別の苦しみがあること描かれている。

人気コメディアンのジェリーが歩いていると、電話ボックスにいた夫人がサインを求める「あなたはアメリカの誇りです!」というが、「電話に出て甥に一言」との頼みを断ると「癌になって死んじまえ!」と罵倒される。そんな経験。芸能の仕事をしていると時々ある。映画を応援してくれた人が後になり、あまりに無理な頼みをして来たので断ると「お前は最低の奴だ!恩知らず!」と罵倒されたこと僕もある。

キャストには懐かしい人が出ていた。デニーロが恋するバーの女性はダイアン・アボット。デニーロの実生活の恋人である。76年の「タクシードライバー」にも出演。ポルノ映画館の売り子を演じている。あと、ジェリーの事務所でアシスタントをしている女性はシェリーハック。「チャーリーズエンジェル」の後期メンバー。学生時代に見ていた映画やドラマの俳優が出ていると、同級生と再会したような嬉しさがある。「キングオブコメディ」関係で朝まで話ができそうだ。


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