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今も残る東京の名画座ー早稲田松竹。38年ぶりに訪れた。 [映画業界物語]

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今も残る東京の名画座ー早稲田松竹。38年ぶりに訪れた。

映画学校の学生だった10代。時々、行ったのがここ高田馬場にある名画座・早稲田松竹。通ったというほど行っていないが、何度も行った。当時は横浜に住んでいたので遠かったというのもあるが、ここでモンティパイソンの映画を見たのを思い出す。

その早稲田松竹。今もある。凄い。名画座といっても今の若い人は分からないかもしれないが、ロードショー館。もう少し古い言い方をすれば封切館。そこで映画は最初の上映があり、しばらく経ってから2番館に上映が移る。そしてロードショー公開が終わったら、名画座と呼ばれる2本立ての映画館で上映される。

当時は500円とか600円で格安。それで2本見れる。学生に人気で僕も高校時代からその手の名画座に通った。大阪なら戎橋劇場、大毎地下劇場。関西に名画座は少なかったが、東京は凄い数で、雑誌「ロードショー」の紹介ページを見て憧れたものだ。

だが、年を追うごとに閉館が増え、レンタルビデオの影響が一番大きいと思うが、80年代後半からその多くが消えて行った。僕がアメリカから帰国した90年にはほとんどがなくなっていた。そんな中、今も営業を続ける数少ない名画座の1館が早稲田松竹だ。

と言って僕もレンタルビデオで済ませてしまい、この20年行ってない。それがレンタルでもなかなか見つからない「キングオブコメディ」を上映すると聞き、38年ぶりに劇場を訪れた。建物は建て替わっていたが、ほぼ同じような建物。2本立て。指定席なし。入れ替えなし。そこで80年代の映画を見ていると、タイムスリップしたような気持ちになった。

古き良き時代。2本立て、3本立ての映画を見て1日を終える。菓子パンを買って、映画を見ながら食べる。午前中に入っても、劇場を出る頃はもう外は真っ暗。そんな映画から学校で学ぶ以上のことを学んだ。今回、見た映画については別記事で書かせてもらうが、本当に久々の2本立て。懐かしく思える。


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