SSブログ

戦時中も今も、日本人は国に誘導され戦争に向かわされている? [戦争について]

87276448_3501230156617930_5926145679738011648_o.jpg

戦時中も今も、日本人は国に誘導され戦争に向かわされている?

「ドキュメンタリー沖縄戦」の取材をして、一番驚愕したのは教育の恐ろしさだった。戦前からの教育で「国のためなら命を投げ出す」それが愛国心と教える。「米英鬼畜」「欲しがりません勝つまでは」「八紘一宇」「教育勅語」あとで考えればおかしいとしか思えないことを当時の日本人は信じ、進んで戦争に参加し、多くが犠牲になった。

子供の頃。戦争ドラマを見て「何で国のために個人が死ぬのか?」と感じたが「当時はそういう時代だったのだろう」と安易に解釈した。それが「沖縄戦」の取材を通じて、国の指導による教育で、子供の頃から洗脳「大人になったら兵隊になり、国のために戦うことが素晴らしい」と考える日本人を育てたことを詳しく知った。

以前は、2度とそんな愚かなことをこの国は繰り返さないだろうと思えていたが、この10年。この国は大きく変わり、法的にも戦争ができる国に逆戻り。国の方針に従わない、政府を批判する者を「反日」と読び、隣国を蔑み、嫌い、敵対心を持つ若者が多くなった。

ほんの数年前までは中国や韓国をバカにするのは、僕よりも上の世代だけだった。関西に長くいたので、その種の差別は知っていたが、同世代で差別意識を持つものはほとんどいなかった。それが今や本屋に行けばその手の本が並び、売れている。平和の党と言われた宗教団体の党が戦争法に賛成する。総理が自衛隊を「我が軍」と呼ぶ。以前は全く考えられなかったこと。

戦闘機2.jpg

ここまで大きな変化があった理由は何か? やはり、教育ではないか? 学校で「米英鬼畜」とは教えないが、考える力を育てない教育。与えられたことを鵜呑みにする若者たち。漫画やテレビ。様々なメディアを通じて、アジア諸国の印象を悪くするアピール。「モーニングショー」でも一時期、オープニングは中国人のマナーの悪さ紹介がやたら多かった。「中国の人って酷いわね」という印象しか持てない。

コメンテーターの玉川さんさえ「何のためにこんな映像を見せるのか?意味が分からない」とコメントしたことがあるほど。そしていろんな番組で日本人が優れていることを伝える。そんな積み重ね。小林よりのりの漫画の影響もあるだろう。そして不況が続く中で、その怒りを近隣の国にぶつける。戦前のドイツがユダヤ人を迫害することでアーリヤ人の優越を誇り、立ち直ろうとした構図に似ている。そんな中、総理は自衛隊を憲法に書き込もうと言い出す。

僕の周りにもいい年をして「日本は9条があるから戦争しない」と信じ込んでいるタイプと「中国は調子に乗っている。一度、ビビらせたらなアカン」というタイプがいる。どちらも歪んでおり、事実を把握していない。何より思い出すのは沖縄戦前に行われた皇民化教育によって多くの住民が自ら死に突き進んだこと。今の日本を見ていると、非常に近いものがあること。強く感じる。

78333202_3245059878901627_1537660045007781888_o.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。