年始年末。そして来年。あと、申告もせねば。 [2019]
年始年末。そして来年。あと、申告もせねば。
世間では仕事納めと聞くが、映画業界、特に僕は関係がなく、毎年、年始年末は部屋で仕事をしている。初詣も、除夜の鐘をつくこともしない。捻くれ者なので、宗教的な行事が嫌いというのもある。クリスマスも祝わない。最近は特に宗教嫌いが加速している部分もある。
年始年末にせねばならないことがある。詳しく書くのと長くなるが、パソコンに向かいあれこれ書き物をする。あと、申告シーズンもやってくる。この3年間の「沖縄戦」プロジェクトの申告をせねばならない。低予算なので、いつもの劇映画ほどの領収書の数はないが、それプラス1年分の経費を整理せねばならない。
「沖縄戦」に関しては完全に赤字。監督料をもらうこともできなかった。というのは払われなかったのではなく、より良い作品にするために取材に多くの製作費を投入。結果、気づくと監督料が残ってなかった。だが、証言をしてくれた沖縄の方々も皆、ノーギャラで出演してくれた。そしていつもお世話になる映画界の第1線で活躍するスタッフにも格安のギャラで働いてもらった。
皆、「沖縄戦の悲劇を全国に伝える!」というテーマに賛同して参加してくれたのだ。が、スポンサーは映画館の全国公開を事実上の中止という決断をした。本当に信じられない。多くの人の善意の上に出来た作品。それを関係者内で小さな上映をして終わりにするなんて、どういう発想なのか? この3年。お世話になった方々にどう報告すればいいのか? 心が痛む。
ただ、2月まではまだチャンスがある。スポンサーが「映画館公開も同時に進めよう!」と決断すれば間に合う。多くの人が「全国公開すべき!」に賛同している。なんとかその方向に舵を切ること。願っている。
その来年は一体どうなるのか? このままでは、この3年の沖縄活動がほとんど無意味になる。スポンサーに期待するばかりでなく、何かもっと沖縄のためになる仕事ができないか? そんなことも考えている。
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