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「ターミネーター」シリーズを分析=キャメロンの見事な職人芸 最新作「ニューフェイト」(上) [映画&ドラマ感想]

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「ターミネーター」シリーズの努力を分析した=キャメロンの見事な職人芸を見せつける最新作「ニューフェイト」?(上)

「アナと雪の女王」は1作で完結し、続編を作ってはいけないタイプの映画なのに、それをやり見事に失敗していた。対して「ターミネーター」は続編というよりシリーズ化できるタイプの物語。もう何本作られたのか? 最新作はオリジナルを作ったジェームズ・キャメロンが参加したことで「おー」という出来だったが、その辺を分析したい。

「アナ雪」タイプとは違い。「ターミネーター」は「刑事ドラマ」タイプの物語であり、別の事件を描くことができる。「ヒーローもの」も同様。その主人公の別の活躍が見たい!と思える。「アナ」はそうではなく、姉妹が仲直りする物語。そこで完結なのだ。しかし、「ターミネーター」が異色なのはヒーローものではないということ。敵である恐怖のターミネターの存在がメインとなる。

そのため毎回、シュワルツェネッガーが敵で、サラコナーが逃げるのでは同じパターンになるので、「2」では形を変えることができる液体金属のターミネーター。「3」では女性タイプと、目先を変えた展開にしている。そして特色は「1」のシュワちゃんが「2」からサラ達を守る存在にしたこと。そのことで「ターミネター」シリーズのスタイルが出来上がった。

が、「4」から方向性を失う。シュワちゃんが知事になったことで彼をメインにできなくなった。「どうしよう?」と考えて、いつものターミネーターがサラやジョンを襲う話ではなく、ジョンが大人になった未来の物語にしたのだ。これはもう「T」パターンから外れており、別のSF映画のようだった。

それを反省したのか?「5」に当たるのが「ジェネシス」。これは1作目をベースにしたタイムループものにしてあるのが新鮮。「バック・トウ・ザ・フューチャー2」のパターンだ。が、何をやっても死なない新型ターミネーターとの戦いは、ハラハラするというより、退屈させた。物語で無敵!というのは意外に面白くないのだ。

何か欠点や弱点を作り。それを探す、対応するというところで盛り上がる。それがない。製作サイドは新作に向けて大いに悩んだはずだ。どうすれば面白いものができるのか?そこで登場するのがあの人である。

(つづく)


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