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ひねくれ者が真実を見抜く?「本当はどうなんだ」「別に目的があるんじゃないか?」 [MyOpinion]

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ひねくれ者が真実を見抜く?「本当はどうなんだ」「別に目的があるんじゃないか?」

ミステリー小説は好きで昔からよく読んでいる。ある時、そんな若手作家(有名な方です!)とお会いすることがあった。爽やかな青春ミステリーも書く方なので、きっと爽やかな二枚目であろうと思っていたら、全然違って「鬼太郎」に出てくる妖怪のような人だった。なんとも失礼な表現だが、それが後々「いい意味」になるので許してほしい。

ベストセラーを連発した別のミステリー作家もあるテレビ番組で見かけたが、見るからに面倒臭いタイプで、関わると大変!と言う妖気を放つ人だった。ミステリー作家だけではない。画家でも、彫刻家でも、漫画家でも、そして何より映画監督も、活躍する人は見るからにややこしいタイプが多い。

そう考えていて、我が身を振り返ると、僕もまた面倒臭いタイプだ。とにかく疑ってかかる。信用しない。裏を考える。高校時代も教師から「文句が多い!」とよく言われた。文句ではなく疑問なのだが、あれこれ言う生徒は教師に嫌われる。大人しく従うのがいい生徒なのだ。

とにかく僕は捻くれ者。

テレビで「***が今、ブーム!」と報じると、「本当かよ?」「ブームにしたいだけじゃないのか?」「スポンサーに言わされてんだろ?」とか考えていた。

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とにかく疑ってかかる。本質は別にあるんじゃないか?と思ってしまう。あとあと気づくのだが、それはジャーナリズムの基本だった。例えば政府が

「福祉充実のために、消費税を上げます」

と言うと、多くは「そうだよな。高齢化社会だから財源が足りないもんな」と納得するが、ジャーナリストは

「本当に福祉に使うのか? 別の目的があるんじゃないか?」

と疑う仕事だ。それと同じ発想がクリエーターにも求められることを後々知る。「あの事件。新聞報道では事故だが、本当にそうか?」と言う思いから松本清張はミステリー小説を書いている。疑うこと。真に受けないこと。鵜呑みにしないこと。否定すること。そこから小説だけでなく、芸術が生まれて行く。絵画も、音楽も、漫画も、映画も。

そんな意味で活躍するミステリー作家さんが妖怪のように見えるのも分かる気がした。疑う、否定する。裏を考える。そもそもが捻くれている。毎日、そんなことを繰り返しているのだから。ただ、現代のような時代。テレビや新聞の情報はフェイクニュースばかり。むしろ、作家のように

「本当はどうなんだ」「別に目的があるんじゃないか?」

と考えることが大事だ。本来、それはジャーナリストの仕事なのだが、今の報道は裏を暴くことではなく、フェイクニュースを発信する企業や政府の広報に成り果てている。原発事故でもそうだったが、

「直ちに健康には影響しません...」

つまり、今は影響しないけど、10年後は知らないよと言う意味。それを大丈夫なんだ!と信じた結果が今、各地で露呈している。テレビや新聞。政府の主張を信じていたら大変なことになる。そんな時代に必要なのは、「本当はどうなんだ」「別に目的があるんじゃないか?」と疑うことだと思える。



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