上から目線で話すムカつく人たち。その背景と理由を探る? [MyOpinion]
上から目線で話すムカつく人たち。その背景と理由を探る?
上から目線という言い方をよく聞く。実際、そんな言い方をする人ともよく出会う。映画製作について記事を書いても
「それは古い方法論ですよ。今の映画作りはそんなではありません!」
とコメントしてきた人がいた。その人のFacebookプロフィールを見ると映像関係ではない会社員で、少々映画好きのような人だった。僕は現役で映画界で仕事をしており、企画、撮影、ポスプロ、宣伝、興行まで全て関わっている。
その体験を記事にした。案ではなく現実である。それを「違うと思います」ではなく「そんなではありません」と否定。しかし、現実にその方法で映画を作った。何をかいわんや。多分、映画雑誌等で読みかじった知識を鵜呑みにして、信じ込み
「この映画監督。分かってないなあ〜」
と思ったのだろう。二重に間違っている。で、上から目線。その手の人と話して共通すること。思慮深くない。単純発想。いろんな角度から考えない。テレビ報道を鵜呑みにするタイプだろう。それと違うことを言う人がいると「分かってないなあ〜」と思え、自分より下にいる愚かな人だと認識。上から目線で偉そうに発言してしまう。
以前、新人俳優でも同じタイプがいた。テレビドラマにエキストラ出演。現場でディレクターに褒められた。それをあちこちで言って回る。
「俺は認められたんだよ!」
30代のいい大人が有頂天でなっていた。どの程度の評価か?正確にには分からないが、「君、なかなかいいね?」かもしれない。その新人をディレクターは素人と思ったかもしれない。あるいは
「君は才能あるよ。僕の担当するドラマに出てくれ」
ーこれなら大喜びするのも分かるが、そうではないようだ。新人君は「褒められた」とは言うが「次の展開がある」とは言わない。そのことがあってから彼は態度が大きくなり、僕が担当する低予算映画への出演を依頼しても、あれこれ条件をつけて来た。
「この役では俺の出演は難しいな。描き直すなら考えてもいい」
とか言い出した。無名の、映画出演経験のない俳優の言葉とは思えない。でも、彼の中では
「俺はテレビのディレクターに認められたんだよ! 才能があるんだ!」
と思い込んでいるようだった。それですっかり上から目線になってしまった。やはり彼も思慮深くなく、単純発想で、いろんな角度から考えない。ある意味で「考える力」を育てない日本の教育の被害者なのかもしれない。しかし、皆が上から目線になる訳ではない。「考える力」の欠如+何か?が彼らを勘違いさせてしまうのだろう。
そこには大きなコンプレックスがあるように思える。それを埋めるために小さなことを拡大して
「こいつはそんなことも知らないのか? 俺の方が上だな!」
と解釈。上から目線でものを言うようになってしまうのだろう。では、そのコンプレックスとは? それは長くなるので別の機会に。ともあれ、上から目線の人はコンプレックスが強く、単純で、多角的にものが見れないタイプが多いように思える。
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