SSブログ

沖縄戦ドキュメンタリー。M Aー音作業はどう進めるの? [編集作業]

沖縄戦ドキュメンタリー。M A①ー音作業はどう進めるの?

編集作業を終えたので、次の作業。MA、マルチ・オーディオの略。MA。音楽を入れ、効果を付け、音を直し、音声関係を完成させる作業だ。すでに音楽は1ヶ月前ほどに依頼。数日前に完成している。あと、音効さんには効果音を作ってもらい、映像に合わせて付けてもらった。それらデータをスタジオに送り作業する。

スタジオは都内某所。実はここ10年前に「青い青い空」の作業をしてもらったところ。そこに関係者が集合。音関係を仕上げる。まず、ナレーション。ナレーターを担当する俳優さんがブースに入り録音。次に音楽。出来上がった曲をどのシーンのどの場所につけるか? 僕が指示する。

その次に、音効さんが作ってくれたデータを貼り付け。これで音関係は全て入った。次は音レベルと微妙なタイミングを直して行く作業。20分ごとに作品を分けて、スタジオの大きなモニターで見て行く。

音関係は先に挙げたものだけでなく、同録したものもある。沖縄の風景を撮る時に、そのあたりの環境音も同時に録音されている。風景撮りの場合は録音部が立会わないことが多い。インタビューの場合はプロが本格的な録音をするが、風景の場合はそこまでしない。

そのために風が吹けばマイクがゴワゴワいうし、美しい風景でも近所で工事が行われていれば、その騒音も拾ってしまう。その辺の音をスタジオ側で「整音」してくれる。そうすると、うるさすぎる音を抑えたり、映像に写ってない音が消えたりと、見やすくなる。

この作業。意外に一般には知られていない。テレビでバラエティ番組を見ていて、街角で俳優が話していても、何を言っているのか?言葉はクリアーに聞こえる。が、繁華街や交通量の多いところで撮影すると、騒音を入ってしまう。もちろん、マイクは単一指向性のものを使うが、それでも拾ってしまう。

その素材をスタジオで整音するので、放送時は聞き取れるものになっている。聞こえて当たり前と視聴者は思うので、整音作業に気づかない。

少し前に総理が街頭演説を行った時に「帰れ」コールが起こったことがある。それを某国営放送(?)が報じた時、「帰れ」が消えていて、聴衆が静かに演説を聞いているようなニュースになっていたが、あればスタジオ・スタッフが必死で整音。コールを消して放送したのだ。そんな風に音もあれこれ作業して、視聴者や観客が聞きやすいよう加工するのである。

そんな風にして作業を進める。(続く)


沖縄戦_edited-1.jpg
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。