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沖縄戦ドキュメンタリー。M A②ー音の演出とは何か? [編集作業]

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沖縄戦ドキュメンタリー。M A②ー音の演出とは何か?

音作業で大事なのは、聞きやすくすることだけではない。そこにも演出が必要だ。まず、映像演出を説明すると、特にドキュメンタリーは同じような場面が続くと観客は退屈する。いくら素晴らしい証言であっても、それが延々と続くと興味を失う。だから、証言ばかりでなく、歴史や背景の説明。専門家による解説。記録映像等を交互に見せて行く。

同じように音演出も、証言=言葉が続くと、次は音楽を入れる。次はナレーション。時々、衝撃音を入れる。そうして、観客の興味が切れないように引っ張って行く。なのにドキュメンタリーの多くは延々と同じパターンで見せて、退屈する観客に「見る」努力を強要するものが多い。

「これは大切な歴史の証言です。見なければなりません」

というかのように、ダラダラ見せる。それは制作側の努力が足りないだけ。大切なことなら、それが分かるように観客が受け入れやすいように、演出を加え(事実に対する演出ではなく、見せる演出)観客を引っ張って行くことが仕事のはず。でも、ドキュメンタリーの場合は教師のような立場になりがち。高校時代に教科書を読み上げるだけの退屈な授業をする先生がいたが、まさにそれ。

対して、いろんな話を交えて学科に興味を持たせる話し上手な先生もいたが、ドキュメンタリーもそれが大事ではないか? 音関係でもそんな努力が必要。

音楽が流れる場面にしても、どう流れるか?も大事。劇映画の場合は場面に合わせて1曲1曲作ることが多いが、今回は同じ曲を繰り返す形にした。その曲が流れることで、ある種の場面であることに気づいてもらうのが狙い。

沖縄戦の流れを説明する時に必ず流れる曲を用意した。だが、何度も同じ使うと「また?」と思われるのも良くない。そこで、この場面は曲の途中から、こちらは途中までとかいう風に使う。そうすれば曲は同じだが、退屈せずに見ることができる。



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