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編集作業の終わりが見えてきた。作品は生き物。成長する? [編集作業]

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編集作業の終わりが見えてきた。作品は生き物。成長する?

毎回思うが、やはり作品は生き物だ。一般の方は「監督が最初にイメージしたものを編集で作り上げていく」と思いがちだが、少し違う。最初にイメージするが、編集作業を進めて行くと作品が成長する。主張する。文句を言い出す。対話しつつ。作品が求めるように作業する。すると、監督自身が考えてもない展開をしたり、奥行きが出てくる。

そうしてイメージしていたのとはかなり違う作品として完結する。イメージと違うと言うのは、より良くなっていると言うこと。自分でも想像しなかったテイストや感動が生まれる。本当に岩を削って仏を掘るような作業だ。彫刻家はいう。

「仏を掘るのではなく、岩に閉じ込められた仏を掘り出すのだ」

まさに、その言葉が実感できるのが編集だ。もちろん、まだ完成した訳ではないが、かなりの部分が見える。一般の方が見れば「え? これでいいの?」と思うかもしれない。が、最終段階の作業が終われば誰もが理解できる形になる。今はまだ「いい出来」になることが見えないだけだ。料理でも同じ。カレーを作るときに、ルーを入れる前に味見すると、

「これって本当にカレー? シチューじゃないの?」

と思うだろう。が、最後にルーを入れれば一気にカレーになる。その前段階で出来が想像できるのがシェフなのだ。映画で言えば監督。そんなルーを入れる前段階を進んでいる。

詳しく書くと、沖縄戦の流れがよく分かる。悲しみや悲惨さが伝わる。日米の動きが分かる。住民の視点で沖縄戦を見つめる=>これ大事。多くのドキュメンタリー、そして映画は軍の視点で描くことが多い。今回は軍、住民、両方の視点が存在する。

あと、悲劇の背景、理由を解説。なぜ、そんな悲しい出来事が起きたか? 止められなかったか?を検証。専門家が解説する。こう書くと、NHK教育の番組を想像する人もいるだろう。そこが劇映画を専門とする監督が構成&演出することで、退屈しない。分かりやすい。作品になっている。

それ以外にも一つ。通常のドキュメンタリーではないものがあるが、説明が難しいのと、お楽しみということで秘密にしておく。「NHK特集」というより、「プロジェクトX」というのがヒントだ。

やることはまだまだ山積み。テロップ。エンドロールもこれから。その作業が意外に大変。あと、事実確認。ナレーション原稿書き。資料を見て確認し、原稿にする。これ間違うと大変だ。作業はまだまだ続く!


沖縄戦ビジュアル(宣伝用.jpg
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