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沖縄戦ドキュメンタリーで僕が描こうとしていること [編集作業]

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沖縄戦ドキュメンタリーで僕が描こうとしていること

ご存知のように太田組作品は爽やかな「青春もの」のようでいて、実は悲しい物語が多い。「ストロベリーフィールズ」では、交通事故で死んだ女子高生は生き返らない。「朝日のあたる家」で被爆した妹も元気にならず、家族は故郷をあとにする。

「向日葵の丘」では、主人公の親友・みどりは癌で亡くなる。でも、毎回、観客が感動して、涙するのは、それらの悲しいシーンというより、そのあと希望を探して生きて行く主人公たちの姿に打たれるからだろう。

1人生き残った夏美(佐津川愛美)が河原で8ミリカメラをまわす姿であり、「朝日の」の家族が揃って、故郷を車でまわる場面であり、死んだ親友の面影を胸に東京に戻る多香子(常盤貴子)の姿。

そう考えると、今回の沖縄戦ドキュメンタリーも、悲劇的なエピソードが多く紹介されるが、僕がいちばん描きたいのは、劇映画のときと同様に、残された人たちの思いなのだと思える。

対馬丸沈没で生き残った少女であり、集団自決で死なずに生き延びた少年であり、死んでいった仲間を思い、今も沖縄戦を伝える人々が希望を探し、大切なものは何か?を伝えようとしている姿こそがメッセージ。それはこれまでと同じ構図だ。「沖縄戦とはどんなものだったのか?」だけでなく、今回も、それを伝えたいのだと思えている。


沖縄戦ビジュアル(宣伝用.jpg
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