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僕が「沖縄戦」ドキュメンタリーを作る理由 [沖縄の現実]

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僕が「沖縄戦」ドキュメンタリーを作る理由

昨日はかなり作業できた。とか、考えていて、ふと気づいた。今月分の家賃を払っていない!支払い日からすでに5日も過ぎている。こんなことはこの10年で初めて!(いや、30年で1回くらい?) 我ながら「沖縄戦」にかなり入り込んでいることを感じる。支払いが遅れることはよくないが、集中していることは良いことだ。

しかし、もし、これで嫁や子供がいたら絶対に嫌われるだろうなあ。典型的な「会社人間」。家族を振り返らず、仕事に夢中というお父さん。昭和40年代の。ーでも、それとは違う。

あの時代の、いや、今もいる猛烈社員(モーレツという言葉がやはり昭和!)は戦後、貧しかった日本から裕福になろうと、必死で働いた。家族を幸せにしようと仕事した。結果、妻にも子供にも嫌われ、日曜日は素材ゴミ扱いされるようになるのだが....。

でも、僕の場合は裕福になりたいとか、金持ちになりたいので必死に働いている訳ではない。家族もいないので、いつどこで、のたれ死んでも困らない。ただ、311以降に思うことだが、小出裕章さんがなぜ、京大で原子力を研究しているのに、原発に反対をし、危険性を伝え続けたか? 原発に貢献すれば支援や助成金がもらえ、「教授」にも成れたのに? 

山本太郎さんがなぜ、俳優なのにデモの先頭に立ち、議員にまでなって原発問題や不正を追及するのか? 上杉隆さんはテレビ番組のコメンテーターを何本も抱えていたのに、福島第一原発がメルトダウンしたことを伝え、その後も原発問題を始め、マスコミが触れないタブーを報じ続け、テレビの仕事を全て降ろされてしまった。それでも自分でネット配信を始め「オプエド」でタブーなき報道を続けている。

皆、同じ。金や名誉のためではない。本当に大切なものは何か? いけないことは何か? 危険を止めたい。子供たちを守りたい。そんな思いで、圧力や体制と戦いながら、活動を続けている。いや、彼らだけではない。ツイキャストでマスコミが報じない事実を伝えて続けている人たち。沖縄で戦い続けている人。福島で情報発信を続ける人。

そんな中で僕ができることは何か? 理不尽な世の中で、やるべきことは何か? ただただ、酒場で文句を言うだけではいられない。本質を知りながら、我慢しているわけには行かない。でも、何もできない。最初はそう思ったが、できることがある。映画を作ることだ。

それら問題を考えるきっかになる映画を作ること。それが僕の「仕事」ではなく、やるべきことだと思えた。そのためにはギャラに見合う仕事をしていてはダメ。だから、7倍仕事して、生活費まで製作費に注ぎ込む。どうにか最低限の生活ができればいい。

先に挙げた人たちのような知名度や情報量。そして能力はないけれど、僕ができることで誰かが気づいたり、ハッピーになったりしてくれれば、それは意味ある行動だと思える。この時代を生きている意味があると考える。



沖縄戦ビジュアル(宣伝用.jpg
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