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当たり前の沖縄戦史ーそれだけで日本人が知らない事実の連続? [沖縄の現実]

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当たり前の沖縄戦史ーそれだけで日本人が知らない事実の連続?

過去の記録を調べて発見した驚愕の事実とか、封印されていた歴史とか、隠された真実とか言う報道やスクープがある。が、今回の「沖縄戦」ドキュメンタリーはその手のものではなく、すでにマスコミが報道、学者が検証した「沖縄戦」の歴史を紹介するものだ。

しかし、取材していると、すでに事実とされ、書籍にも記され、テレビ・ドキュメンタリーでも描かれている史実をいかに多くの日本人が知らないか?を思い知った。もちろん、僕自身が沖縄について何も知らなかった。が、いろんな人に聞いても、ほとんどが知らない。

「酷いことがあった」「大変だった」

と言う印象はあるが、具体的に何があったか?を知る人はほとんどいない。何より学校の授業では太平洋戦争まで行かない。終戦記念日に放送されたドラマを見たとか、「サトウキビ畑の歌」は明石家さんま主演でかなり話題になったが、そうやって沖縄戦の断片を知るしか機会がなかった。

実際、取材して沖縄戦がここまで酷いものだとは思わなかった。もちろん、戦争なのだから、酷いに違いない。が、その在り方が他と違う。まず、日本軍にとって沖縄戦とは、沖縄を守るための戦いではなく、本土決戦までの時間稼ぎのための戦闘だったと言うこと。

「勝たなくてもい。とにかく長引かせて、持久戦に持ち込め!」

それが軍の方針であり、第32軍はそれを実行したのである。そのために子供から老人。民間人が数多く動員され、戦闘に巻き込まれて死んで行った。さらに住民の避難を考えない軍の行動で、また多くの死者を出している。

つまり、日本軍にとって沖縄の人々は本土を守るための捨て石だった訳である。日本政府は沖縄を犠牲にして本土を守ろうとしたのだ。そんな普通の沖縄戦史を見つめるだけで、驚きと悲しみを次々に感じた。そこから、いろんなこと見えてくるはずである。


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