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なぜ、学校の日本史の授業は退屈なのか? =どうすれば関心を持って観客は映画を観てくれるか?と同じ構図 [編集作業]

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なぜ、学校の日本史の授業は退屈なのか? =どうすれば関心を持って観客は映画を観てくれるか?と同じ構図

昨日は体調が悪く、編集作業はあまり進んでいない。無理して進めて風邪でも引くとそれこそ大変! 早めに終わり、ワイン飲んで、飯食って、横になると0時前に寝てしまった。これはやはり体調悪い証拠。それでもタイムラインに並ぶ素材を観ると作品らしくなってきた。

時系列順だったのを、より見やすくするために、前後を入れ替えたり、別のエピソードを挿入したり。歴史の勉強では絶対にしないことだが、ここは大事。例えばNHKのドキュメンタリーを観ると、非常に時間も、お金も、労力もかけて作られてはいるが、なぜか? 45分の番組なのに退屈して、休憩したくなる。なぜか?

例えば延々と証言が続く。これは退屈する。人は同じ繰り返しが続くと集中力をなくすからだ。

「えー何?」

と思わせる展開をさせることで興味が持続する。学校の授業でもそうだけど、「1573年に織田信長が桶狭間で今川義元軍を奇襲。1582年に明智光秀の謀反で、本能寺の変が起こります」なんて、ダラダラと説明するだけだと、次第に眠くなるもの。その意味で学校の先生というのは努力が足りないと思える。結婚式のスピーチでも、長くて退屈で、

「早く終わらないかな〜」

というものがよくあるが、それも同じ。教師が生徒に、スピーチする人が来賓者に、一方的に事実を語り続けるという形がそうさせるのだ。「え、何で?」と聞く人に思わせることで、人は耳を傾ける。それには謎を提案する。「なぜ、光秀は信長らを裏切ったのか?」とか、結婚式なら...

「しかし、花婿には隠していたことがありました」

とか、「何だろう?」と思う問いかけをする。ドキュメンタリーも同じ。「何で?」と思わせることで興味を持ってしまう。謎の提案以外にも、意外な展開というのもある。「何でそうなるの?」と思わせる手法。あるいは結末を先に見せて「なぜ、こんなことになったのでしょう? 実は...」というところから始める。いろんな手法がある。これらは編集というより、物語手法ともいうべきもので、シナリオ作りと同じなのだ。主人公が撃たれて、血まみれ。

「何で?」「誰にやられたの?」「どうして?」

そこから、過去に遡り、物語が始まる。そんなスタイルもある。謎の人物を登場させ、背景や関係をあえて説明しない。観客は「誰だろう?」「どう物語に関係してくるのか?」興味を持つ。新シリーズの「ゲゲゲの鬼太郎」でも使っている手法。それらを集約していくと、実は「推理小説」の技法でもある。

「なぜ、彼は殺されたのか?」「犯人は誰だ?」「動機は何だ?」

と読者はあれこれ考えながら読む。作者は「謎」「驚き」を用意する。そのことで長い長い小説でも一気に読んでしまう。それは読者に「考えさせるから」「興味を失わせないから」だ。それは映画でも同じ。ミステリーでなくても、文芸作品でも、ホームドラマでも同じ。山田太一さんの脚本作品の多くはその手法で視聴者を釘付けにする。

「この子は何者?」「何でこんなことするの?」「え、この人がお父さん?」「なのに、そんなことするの?」

と謎と意外性で物語を進めながら、家庭問題、社会問題、等に切り込むドラマを作っていた。これが下手な脚本家になると、全てを説明してしまい「この子は高校生です」「同級生に可愛い子がいます」「恋に落ちました」とひたすら説明するドラマにしがちなのだ。

ドキュメンタリーも同じ。その「謎」と「意外性」の演出は大切。それを学校の先生はダラダラ説明を続けるから、退屈する。あの局の番組でもその手が多い。もちろん、他にもいろんな手法がある。ドキュメンタリーも、そんな形で描けば観客を退屈させず、様々な事実を伝えることができるはず。その一つが構成。時間順でない方が興味を引くということもある。それを実践中である。


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