平和祈念公園に行っても、意外に気づかない陸軍第32軍司令豪? ここで沖縄戦は終わる。 [沖縄の現実]
平和祈念公園に行っても、意外に気づかない陸軍第32軍司令豪? ここで沖縄戦は終わる。
沖縄修学旅行の定番は平和祈念公園だろう。いつ訪れても修学旅行生を多く見かける。ただ、その多くは笑顔で友達と記念写真を撮っており、この場所がどんなところなのか?分かっていない気がする。
また、公園自体があまりにも美しく整備されており、沖縄戦の最後の舞台となったことを感じさせない。豪華な慰霊碑はたくさんあるが、毎回、疑問を感じてしまう。
そんな公園の一番端まで行き、階段を上がり、もう一度下ると、沖縄に配属された陸軍第32軍の最後の司令官豪がある。礎のあたりには観光客が多いが、そこまで行く人は少ない。係員に場所を聞いても「よく分からない」といわれることさえあった。そんな場所で司令官・牛島中将は自決して果てている。
それが1945年6月23日。沖縄で組織戦が終わった日である。その話は映画「沖縄決戦」(岡本喜八監督)で詳しく描かれている。実際に訪れてみると、いろんなことを感じる。断崖絶壁の裏側になる洞穴。その先は海。日本軍はそんなところに隠れなければならないほど、追い詰められていたことが分かる。
僕らがそこを訪れた時、日本人観光客はゼロ。やってきたのはアメリカ人家族。幼いブロンドの女の子の手を引きやってきた。基地で仕事する兵士が休日で来たのか? 「日本軍の司令官が自決したところだ」と娘に説明していた。二度目、三度目に訪れた時も、観光客はいなかった。
公園の果てなので、行きづらい場所ではある。でも、こここそ修学旅行生に見せるべきだと思うのだが...。もし、沖縄に行く機会があり、平和祈念公園を訪れるなら、32軍の司令豪にも足を延ばしてほしい。いろいろと感じるものがあるはずだ。
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