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映画「沖縄決戦」を観る!凄かった。 [2018]

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沖縄戦プロジェクト報告 映画「沖縄決戦」を観る!凄かった。

戦争ドキュメンタリーを製作するというのに、観光ガイドブックからスタート。まず、一般の人が考える「沖縄」を勉強した。国際通り、美ら海水族館、首里城、ソーキそば、ゴーヤチャンプル、88、オリオンビール、泡盛。どうしても、綺麗な海、おいしい料理、それだけで「旅行に行こう!」と思わない私はひねくれ者。

次に沖縄戦について書かれた文献を読む、のが基本だと思うが、こちとら映画屋なので映像から入る。沖縄戦を描いた映画。でも、思い浮かばない。真珠湾なら「トラトラトラ」ノルマンディ上陸作戦なら「史上最大の作戦」「プライベートライアン」では沖縄戦は? ネットで検索。

「激動の昭和史 沖縄決戦」(1971年)岡本喜八監督 

そんな映画あったの? 全然知らなかった! ま、戦争映画に興味ないからなあ。出演は小林正樹、丹波哲郎、仲代達矢。何より岡本喜八で戦争ものがピンと来ない。「ジャズ大名」に「近頃なぜかチャールストン」「ダイナマイトどんどん」の監督だし。が、映画ファンの友人はいう

「でも、戦争には凄いこだわりのる監督で、その手の作品は他と違うんだよね」

調べると「肉弾」が岡本喜八監督。あれは戦争を背景とした壮絶な作品だった。あと、思い出すのは「ブルークリスマス」当時ヒットせず、ビデオにも長年ならなかったので(実はレンタルビデオが全盛になる前に発売され消えた)知る人ぞ知る映画だが、凄い作品。脚本が倉本聰!!「北の国から」テイストではない。SF映画だが、戦時下の物語だ。そこから考えると、期待できる。

さらに、あの「エヴァンゲリオン」の庵野秀明監督が何百回も見たという作品。「シンゴジラ」にも影響を与えたそうだ。面白くなって来た。近所のTSUTAYAにはないのでAmazonで購入。早々に観た。

「凄かった.....」

こんな映画。よくぞ撮ったと思える。1971年というと万博の翌年。僕が小学生低学年の頃。もう、高度経済成長の時代。その時期に沖縄戦。岡本喜八監督、凄いなあ。これ1本、見れば沖縄戦が分かるようになっている。

小林桂樹扮する牛島中将は、沖縄に配備された第32軍の司令官。丹波哲郎が長参謀長、仲代達矢が八原高級参謀。この3人の視点から沖縄戦を見つめる。さらに民間人の視点が田中邦衛。床屋で司令官付き。ナレーションが次元大介、、ではなく小林清志。

ずっとあとで気付くことだが、対島丸撃沈事件。集団自決。ひめゆり部隊の悲劇、米軍上陸、特攻隊、首里城の攻防、シュガーローフ、鉄血勤王隊と、沖縄戦のほとんどが盛り込まれている。そこに描かれる凄まじい戦闘。そして犠牲。

あまりに衝撃なので、その後、映画館上映を探して大森キネカでも大スクリーンで観た(よくぞ、上映してくれました!「シンゴジラ」と2本立て)

映画人なもので、歴史教科書を読み、時代の流れを理解するというより、映像で観た方が早い。何より、歴史書を書くのではなく、映像ドキュメンタリーを製作するので、ビジュアルとして把握する必要がある。

だが「沖縄決戦」もの凄い情報量なので、受け止めるだけでも大変。あとあと、いろいろと勉強していて、細かな部分が分かって来る。でも、スタートに相応しい作品。岡本喜八監督に感謝。沖縄戦ー勉強はつづく!



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