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家族のために働く会社員=結果、家族に嫌われ疎んじられる?−12月7日 [「沖縄狂想曲」]

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今回の病気。心傷つく発言をしたのは全員、会社員の友人だった?発言を聞いていると、共通点がある。

例えば「完治。おめでとう!」と連絡して来た友人。1回目の手術前だった。手術後ならまだ分かる。さらに手術をしても、治らない部分もある。そこで「おめでとう」と言われても、嬉しくない。

それを手術前に言ってくる。僕は1度も完治という言葉は使ってないし、病気が良くなるという話もしてない。一生治らない障害を背折うこと、分かっていたからだ。

*

その理由を聞いた。「元気そうだし。声も弱々しくなし。もう、良くなったと思った。完治したと思ったんだ」との答え。退院した時に言うなら、まだ理解できる。繰り返すが「完治した」なんて絶対に言わない。友人の印象。思い込みだけで、そんな連絡をして来たのだ。

なぜ、そんな発想が生まれるのか? 彼の仕事を考えてみた。彼は会社員。営業担当。よく「上司がバカで困る」とこぼしていた。無理な目標を掲げて、商品を売れと言われる。が、頑張ったから売れるものではない。その内に上司の言葉を聞き流すようになる。

注意されても「はい。わかりました」と答える。大学を出て就職してから、会うたびに無神経になって行く気がした。高校時代の方が鋭かった。映画の話をしても「どーせ、〇〇だろう?」と過去の価値観を当てはめて判断する。新しい映画に興味を持たない。

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無神経な発言が増える。自分だけで分かった気になる。相手の気持ちを考えない。別の友人だが、こんな見舞いコメントが来た。「生きてるだけで丸儲け!」これには激怒した。僕は両目ともに半分しか見えない。脳の一部も死に、一時は言葉が出なかった。記憶力も減退。

そのコメントの意味を考えれば、「脳が死のうと、片目になろうと、心臓が弱ろうと、生きてんだから良いだろう?」と言う意味になる。そんな励ましも、見舞いもあり得ない。「生きてるんだから、文句を言うな」とさえ解釈できる。応援でも、励ましでもない。嫌がらせでしかない。

特に病人は悪く考えるし、すぐに傷つく。嫌がらせでしかない。が、その友人は応援になると思った。悪意はないが、60代の大人が考えれば分かることだ。どれだけ相手を傷つけるか? 別の言い方をすれば「右手がなくても、左手があるから良いだろう? 生きていれば丸儲け」こんな応援は成り立たない。

*

60代の大人がなぜ、そんな無神経なメッセージをするのか? 長年のサラリーマン生活で、相手の気持ちを考えること。できなくなっているのだ。深く考えず、応援のつもりでコメントしてしまう。彼も営業部。出来もしない目標を上司に押し付けられ、無神経にならないと続けられないのだろう。

それを30年も続けて、相手の立場を思いやる、想像することが出来無くなっているのだ。だから応援したい友人に、踏みつけるようなコメントを出してしまう。つまり、彼は安定した収入を得るために、機械の部品になったと言うこと。でも、それが会社員という仕事なのだろう。

妻や子が父親を嫌う背景も同じだろう。無神経な発言。踏みつけるような言葉。だが、父親はそれに気づかない。「俺は家族のために働いている」という自負。でも、どんどん家族から嫌われて行く。それが日本サラリーマンの実情かもしれない。












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