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夢を追った2人の友人たちーその人生を見つめる。 11月13日 [「沖縄狂想曲」]

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サラリーマンの友達。大学を出て入社。しばらくは会社の不満を話してくれた。「上司がアホでかなわん」とか言っていた。そんな彼は脚本家を目指していた。就職はしても、シナリオを書き続け、プロになるという。

だが、何年か経つと上司への不満も言わない。聞くと「また、勝手なことを言ってるよーと思って、はいはいと言って聞き流すんだ」なるほど、サラリーマンを続けるための、処世術なのだろう。

その後、彼は「作家への夢」を語らなくなる。「仕事が忙しくて、映画見てるヒマがない」という。音楽も聴かない。彼が好きだったバンドの新譜が出たのに「聴いてない」とそっけなく答えた。

その背景が見えて来た。相変わらず上司は無理難題をいう。不可能な量の売上を求める。努力しても無理。「はい、はい」と答えておく。転職しても、今より良い環境は期待できない。その内に考えることをやめたようだ。考えても、何も解決しないからだ。

仕事は忙しい映画も見れない。祝日は疲れて寝ている。仕事が終わって帰宅すると深夜。テレビも見られない。次第に映画や音楽への興味をなくす。やがて彼は結婚。子供ができた。小学生になると「勉強しろよ」というようになった。

「昔、親に同じこと言われて、反発していただろう[?]」そう言うと「けど、他に何を言っていいか、分からないんだよ」と嘆く。会うたびに感性が鈍って行くのを感じる。昔は脚本家になりたいと言っていた。「途中で会社を辞めて、作家になる」と言っていたが、それも言わなくなった。

もう1人。仲のよかった友人がいる。彼は学生時代から、こう言っていた。「会社員になったら終わりだ。ぬるま湯に入ってると、出られなくなる。だからバイトしながら、作家を目指す」彼はその後、作家になった。その先、彼には新たな困難が待っていたのだが、2人人生。あれこれ考えてしまう。











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