高校時代の友人。とても作家を目指していたが。−10月13日 [2023]
高校時代の友人。とても作家を目指していたが。
彼は大卒後。あえて工場に就職。仕事をしながら小説を書くと宣言。だが毎日、単調な作業の繰り返し。そんな日々が何年も続いた。数年後。久々に会うと、相手の気持ちを考えない、鈍感な奴になっていた。はっきりと言われなければ理解しない。普通のおじさん。
相手の立場を考える必要がない。未来のことを考えない。1日中、機械相手の仕事。毎日、同じ作業の繰り返し。平気で無神経なことを言うようになっていた。昔は仕事をしながら、作家を目指すと言っていた。
が、次第に「世の中、甘くないからな」と言い出した。「世の中」の問題ではない。仕事するだけ。学生時代のように、小説を書かない。出版社への持ち込みもしない。で「世の中、甘くない」。結局、努力はせず、世の中のせいにして、夢を諦めたのだ。
若い頃。「大人って無神経だな」とよく感じた。が、そんな背景を理解した。無神経になることで自分を守る。「俺の努力が足りなのではない。世の中が厳しいのだ」そう思って納得する。何人も同じケースを見てきた。そんなこと思い出した。
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