真夜中の向こう側?=人生を振り返る時間 8月1日 [闘病日記]
真夜中の向こう側?=人生を振り返る時間
1991年から30年近くも、新宿まで歩いて行ける街に住んでいた。歩いて映画館まで行ける。夜遅くまで飲んでも、タクシーを使わずに帰れる。貧しい映画人には便利な街。
でも、映画監督業を始めると、撮影は地方。シナリオと編集は自宅。朝まで飲む機会も体力もない。新宿まで徒歩で行ける街に、住む理由がなくなっていた。おまけに家賃は高いし、夏は夜になっても暑い。
それに気づいたのが、間抜けなことに5年前。今、住んでいるのは新宿まで2時間の田舎町。だが、最新のシネコンが4件。ショッピングセンターもいっぱい。現在の地方は新宿より近代的なのだ。バイクがあるので、どこでも行ける。家賃も安く、部屋も広い。
ただ、5年目にして心臓病。そのために脳梗塞になり、血液サラサラ薬を飲む羽目。バイクで事故ると危険。田舎は足がないと、どこにも行けなくなった。せっかく田舎暮らしを堪能していたのに。いや、これは次のステージに進んだと思いたい。
ーつづく
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