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先日から編集作業を再開している。 [「沖縄狂想曲」]

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先日から編集作業を再開している。

あまりにも体力が落ちていた。咳で夜は寝られない。歩くと呼吸が苦しい。階段は途中で休む。気管支が弱っている。おまけに咳でさらに負担がかかる。最終取材ツアーを終え帰京してから2週間。休養しながら、編集以外の作業をしていた。

が、体力も少しずつ回復。夜の咳も緩和(座ったまま寝ると、咳が出ない。ただ、熟睡はできない)その他の作業(編集以外にもせねばならないことがある)もかなり片付いたので、編集を再開した。

今回はドキュメンタリー。劇映画の場合はシナリオ通りに繋いでいけばいいのだが、ドキュメンタリーはかなり違う。構成案はあるのだが、繋いでいて「違うな」と思えば根本的に変えることも可能。それこそ何万通りもの形があるので、その中で最良を選ぶのはかなりのプレッシャーだ。

例えれば巨大な鯨を目の前にして、どのように解体して、どのような料理にするか?を考えるようなもの。まな板の上にサンマを置いて「刺身がいいか?焼き魚か?」と考えるのとスケールが違い、もの凄いプレッシャー。現時点では当初の案通りに編集する予定だが、取材した膨大なデータがあり、どこから手をつければいいか?にも迷ってしまう。

基本的には頭から作業していくのだが、今回は3月中に仕上げなければならない。とした時、「スターウォーズ」のルーカスではないが、一番自信あるパートからやるのがいいかもしれない。そのことで勢いをつけ一気に仕上げる。だが、一番自信あるのはどこか? 

そこで昨年の編集準備で、全体を分かる形を作ってみた。タイムラインにテロップを並べて行く。「プロローグ」「第1章****」「第2章***」......「エピローグ」という具合。その間に、そのチャプターで使う映像をとりあえず短く切り出して挿入。それを早送りで見れば、映像で全体像が感じられる。

構成案は通常、紙に文章で書く。それを見つめて編集者は映像を想像し、繋いで行くのだが、実際に映像を並べた方がよりリアルに流れを見ることができる。そしてプロローグだけはすでに粗編し、映像を並べてある。

詳しくは言えないが、ヒントをいうと「インディジョーンズ」シリーズの場合は毎回、オープニングはパラマウント映画のトレードマークから始まる。お馴染みの山の絵だ。その絵が実写の山にダブり、物語が始まる。「レイダース」は本物の山。「魔球の伝説」はドラに彫られた絵の山。それに学び、今回の作品もあれからスタート。[飛行機]?

だが、第1章が難しい。ここだけ他と独立したパートだ。簡単に進めることもできるが、力を入れるとここだけで数ヶ月かかる。だから、まず簡単に作業し、他を進め、時間があればさらに編集するという形にしたい。となると、第2章からスタートか? ここの素材も数々ある。インタビューがメインだが、風景映像を背景にナレーションで、その事象をまず解説せねばならない。

構成案で書かれているのはそこまで。では、どの風景映像を使いナレーションを重ねるのか?は編集者が考えねばならない。これまたかなりの映像がある。何を持ってくるべきか? その後にインタビューという流れだが、まず風景を選び、編集する。そこまでで数日が必要だろう。

そう考えた時、取材映像の整理をもう少し進めようと考えた。すでにジャンル別に分けてデータ保存をかなりしてあるのだが、残りも仕分けすることで、「あ、この映像がいいな」とか思えるものが見つかるかもしれない。編集は戦略に似ている。どこから上陸して、どこを攻めるか?
全力で攻める戦闘もあれば、簡単に攻略できる場所もある。とても似ている。

司令官は日数と労力を考えつつ、進撃を続け、成果を上げる。最初から飛ばし過ぎてはダメ。と言ってじっくり進めていたら時間がなくなる。編集も同じような発想で作業。戦いが始まった。



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