先輩監督から「乙女たちの沖縄戦」を観たとの連絡を頂いた。 [映画「乙女たちの沖縄戦」]
先輩監督から「乙女たちの沖縄戦」を観たとの連絡を頂いた。
「気が滅入ってしまった」との感想。これは高い評価。「でも、逆に言えば、壕の中の息苦しさ、辛さは十二分に伝わって来ましたので、作品の狙いは成功」とも言ってもらった。これはありがたい。沖縄戦の悲しみを伝える作品なので観客に「さわやな感動作!」と言われたら失敗。
観客にはできる限り辛い思いをし、気が滅入って貰ってこそ意味ある事になる。「へーー沖縄戦ってこうだったんだね」もダメ。それでは他人事。観た人が本当に辛い思いをして、「戦争は本当にしてはいけない」と思ってもらうことが、この映画の目的なのだ。
ホラー映画というのは観客に「悪夢を体験させること」が目的。戦争ドキュメンタリーも同じ。観客がいかに苦しみながら映画を見るか?それでこそ戦争悲劇が伝わるのだ。T監督。いつも、ありがとうございます。
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