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沖縄戦を「あの悲劇を繰り返してはいけない」と言う人たち=だが、その背景に何があったか?日本軍の許されざる行為には触れない。 [沖縄戦]

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沖縄戦を「あの悲劇を繰り返してはいけない」と言う人たち=だが、その背景に何があったか?日本軍の許されざる行為には触れない。


沖縄戦ーは、太平洋戦争で負けが続く日本軍が本土に攻め込まれる前、沖縄で死守しようと言う戦い。日本=沖縄を守る戦いであると思っていた。なので、テレビで沖縄戦の記録フィルムが流れると、冷酷非情な米軍が火炎放射器で住民まで殺害した戦争。日本軍は貧しくて大した武器もないので、物量のアメリカ軍に敵わず、ひたすら犠牲者を出したのだと思い込んでいた。

しかし、「ドキュメンタリー沖縄戦」の取材を始め、いろいろ調べて行くとそうではないことが分かってきた。派遣された兵隊たちは「日本を、沖縄を守る戦い」と認識していただろうが、軍部は「沖縄は捨て石」「本土防衛準備のために時間稼ぎ」「そのために沖縄県民にいくら犠牲が出ても構わない」という発想だった。

結果、県民はアメリカ軍と、日本軍の両方から踏みつけられ、多くの犠牲者が出た。日本軍に住民を守ると言う行動はほとんどなく、避難経路や場所を決めることもなく、軍民一体と謳ったことで行動を共にして、多くの住民が犠牲になった。また、14歳から70歳までの住民は軍に徴用されて、飛行場作りから武器弾薬の輸送まで、様々な作業を強制。戦場での補助役までやらされた人たちもいる。そのために戦闘に巻き込まれ多くが犠牲になった。さらに軍は住民に自決まで命じてもいる。そのために起こったのが集団自決である。

このように日本軍は住民を利用して戦闘準備、戦闘をしたこと。命を奪う指示まで出している。その背景にあるのは戦争第一主義、皇民化教育による洗脳。そのことで住民は疑うことなく軍に従った。また、アメリカ軍は投降した住民は殺さない。収容所では治療をし、食事や衣服を与えると言うことをしながら、上陸前は艦砲射撃と空襲で無差別攻撃。多くの住民を殺戮。沖縄県民は日米両方から踏みにじられ、当時の人口の4分の1が死亡している。

だが、沖縄戦を語る時。今でも一言で「あの悲惨な戦争」という言葉で済ませ、沖縄が捨て石にされたこと、そもそも守る気がなかったことは伝えられないことが多い。「あの悲劇を繰り返してはいけない」と言いながら、何が悲劇を起こす背景にあったか?を伝えず、反省しない。そんなことを感じる。同じことをオリンピックで繰り返そうとしている。感染が終わらない中で、海外から何万もの人を呼び開催すれば、確実に感染爆発が起こる。しかし、国策であるオリンピックを止めようとしない。どれだけ国民が犠牲になろうと進める。沖縄戦と同じ構造なのだ。




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