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今時もあの頃も、どんな会話をしていたのか? [沖縄戦の勉強]

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 最近の若い子のことが分からない。映画好きな人は今もいるだろう。でも、僕らの時代のように漫画マニアというのは少ないと思える。70年代の「モーレツ!ア太郎」「巨人の星」「あしたのジョー」1980年台の「Drスランプ」「うる星やつら」「めぞん一刻」「タッチ」のように誰もが呼んでいる漫画というのはもうないだろう。テレビドラマ好きというのはもっと少ないか? その昔、「時間ですよ」が放送される時間は風呂屋が空になったというが、80年代後半のトレンディドラマでさえ、急いで家に帰るOLがいた。(まだビデオデッキがさほど普及していなかった)

 その後、90年代の「東京ラブストーリー」以降も人気はあったが、それから30年。若い人はテレビ自体を見なくなった。見るのは僕ら50台以上の年寄りだけ。若者はYouTube。しかし、何を見ているのか? 僕らはクマさんやオプエドを見るが、若い人が見るとは思えない。オリエンタルラジオのあっちゃの動画? 調べないと分からない。同時に戦時中の若い人がどんな会話をしていたか?も分からない。戦争の流れは本や映画で説明されるが、日常会話がどんな風で何が人気か?分からない。

 戦争映画を見ても、セリフは戦争のことばかり。日常を感じさせるものはほとんどない。それが昨年見た「スパイの妻」では溝口健二の映画の話をしていた。彼は戦時中に「元禄忠臣蔵」と「宮本武蔵」を戦時中に発表している。その映画を見たという会話は時代を反映している。昨年から数ヶ月がかりで見た映画「ひめゆりの塔」(1995)では、全て会話は戦争のこと。当時の女学生がどんなことに興味を持ち、何に夢中になっていたか?は伝わらない。

戦時中なのでそれどころではないかもしれないが、その辺がないことで現代の観客が登場人物に共感できない。そのために単に歴史に忠実に描いた物語というだけになり、よく出来た「知ってるつもり」になってはいないか?「沖縄戦」で戦時中の話はたくさん聞いたが、戦前の会話。戦中のまだ被害がない頃の話題は何であったか? 意外に分からないものである。


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