SSブログ

「ドキュメンタリー沖縄戦」を批判する人たち=では、お答えしよう!②=要望はするが自分は何もしない? [映画館公開]

72569963_3110594919014791_4949826762121936896_n.jpg

「ドキュメンタリー沖縄戦」を批判する人たち=では、お答えしよう!②=要望はするが自分は何もしない?

前回の記事がとても好評だったので、第二弾を書かせてもらう。前回とは違った意見を紹介する。

①護郷隊に関するエピソードがなかった。これがないのはおかしい。

②教科書で、集団自決がなかったという記述が行われたことが、沖縄県民の怒りを巻き起こし、今まで口をつむんでいた人が語り出すきっかけになった事実を入れて欲しかった

③伊江島について全く触れてないのはおかしい。

④それぞれのエピソードが浅い。これでは本当の沖縄戦は伝わらない。

⑤基地問題が描かれていない。沖縄戦は終わっていない。基地問題まで描かなければ本当意味で沖縄戦が分からない。

まとめると「あれがない!これがない!」ということ。「***無くして沖縄戦は語れない」「これじゃダメだよ」「***も入れて欲しかった」と指摘から要望まで、この手の意見は結構あった。

70830478_3032489056825378_2997887803968192512_n.jpg

これらは沖縄戦にある程度詳しい人の意見。とりあえずは「いい作品だ」「しかし」「**事件がない。**の戦いがない」「それではダメだよ」「あれ入れて欲しかったな」それらの事件、戦闘に思いがある。印象的であった。だから、扱って欲しかったということなのだ。

ただ、沖縄戦は幅広い。様々なエピソードがある。その全部を取り入れると何時間にもなる長編ドキュメンタリーになるか? 全5巻の超大作になってしまう。全6時間の映画を多くの観客は観てくれるだろうか? そんな作品を映画館が上映してくれるか? 観る人は限られ、上映される館は激減するだろう。その手の提案、指摘をする人はそこまで考えない。

今回は2時間弱にせねばと考えた。2時間を超えでは中学生が最後まで観ない。3時間を超える長編だと大人の観客も躊躇してしまう。その辺も考えて1時間45分にした。その中で「これが沖縄戦だ」という代表的なエピソードを紹介。似たようなエピソードは避けた。

例えば、上記にある「伊江島」の戦闘。これは沖縄戦で起こった多くの戦闘を凝縮したかのように、いろんなエピソードがある。逆にいうとコンパクトにするなら伊江島のみを見つめればいい。でも、全体を扱うなら伊江島とダブるものが多くなる。また「護郷隊」がない。という人もいたが、それは「沖縄スパイ戦史」という「護郷隊」を詳しく描いた素晴らしいドキュメンタリーがすでに公開されている。そちらを観て頂ければよく分かる。

70860218_3035480196526264_3317830947323248640_n.jpg

「基地問題」「教科書問題」要望も同様だ。それもまた6時間の長編いなる。何より今回は「沖縄戦」を描くもの。それらはもう、そこから派生した次のテーマになっている。実はかなり、いろんな分野を取り込んだ沖縄戦ドキュメンタリーがある。とてもよく出来ている。韓国ロケまでしている。が、長い。よほど関心がないと最後まで見れない。今回は「ドキュメンタリー沖縄戦」であり「基地」や「教科書」を描く必要はない。作品作りは線を引き、絞ることが大切。

なぜ、人は1本の作品にあれこれ全てを望むのだろう? 今回は全体を伝えるという入門編を目指した。1時間45分でほぼほぼ沖縄戦が分かるという作品。そこに「それぞれのエピソードが浅い」と指摘するのはどういう人なのか? 深く知りたければ、過去の作品を見ればいい。沖縄戦の一つ一つの戦闘や事件を詳しく描いたドキュメンタリーは過去に存在する。それを探せばいいのに「この映画は**がない」と要望するのは不可解。

言い換えればビートルズのベストアルバム「ビートルズ1」を聴いた。初心者にはお手頃なベストである。彼らの魅力がよく分かる選曲。それをビートルズ・ファンが聴き「レボリューション9」が入っていないのが残念! 「ゴールデン・スランバー」を入れるべきだ!というのに近い。それらが聴きたければ、「ホアワイト・アルバム」や「アビーロード」を聴けばいい。

そして、もし、本当に上記のエピソードを求めるなら「***がない」「***を入れるべきだ」というなら。スポンサーに手紙を書き「ぜひ、**を扱ったPART2」を作って下さい!と要望すればいい。あるいは自身が中心となり、クラウド・ファンディングでもして「PART2」を製作してほしいと訴えればいい。自分たちは何もせずに「あれがない」「これを入れろ」ということに意味があるのか?

似たような話を思い出す。こども食堂だ。子供達のために無料で料理を提供する食堂のオヤジ。そこに近所の人が集まり「手作りにこだわるべきだ」「自然食がいい」「勉強も教えるべきだ」とあれこれ言うが自分たちは何もしない。オヤジはうんざりしてこども食堂を辞めてしまう。何だか同じ人達ではないか?と思えたりしている。


チラシiD2.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。