評判の映画「イエスタディ」を見た。親しい友人3人全て「よかった!」というので見たのだけど、 [映画&ドラマ感想]
評判の映画「イエスタディ」を見た。親しい友人3人全て「よかった!」というので見たのだけど、
考えてしまった。物語はビートルズが存在しない世界になったことで、その記憶がある主人公が彼らの歌を歌い、大ヒットを飛ばし、スーパースターになるという物語。劇中で流れるビートルズの歌は全て歌えるし、展開もテンポよく、笑えるし、ドキドキするし、とてもよくできた映画だ。
そしてラスト近くで出てくるあの人。メガネの。あのシーンも感動的なのだが、結末が.....当然ああなると思うのだが、引っかかる。ネタバレになるかもしれないので、見てない方はこの後は読まないで欲しい。
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(ネタバレ)
この映画が最後に結論つけるのは「実力のない者が優れた人の真似をしてもダメだよ。それより愛する人と家庭を持ち、地道に暮らし、子供達を育てることが幸せなのだよ」ということ。それは正しい。その通りだ。
僕の周りにもたくさんいるが、芸能人になりたい。女優になりたい。映画監督になりたい。という若い人たち。でも、それはいばらの道。けもの道。だから「実力のない者は平凡に生き!幸せな結婚をしろ」というメッセージのようにも感じる。
その通りなのだが、それを一般の人に告げるのは大きなお世話。そんなことが映画のテーマとして相応しいのか? 夢破れた若者へのメッセージなら分かるが、それをエンタテイメントのテーマにすることがよく分からない。
誤解を招くのでもう一度書くと、この物語は「他人の作品をパクって、実力もないのに売れてもダメ。それより愛する人と結婚する方が幸せなのだ」というもの。凄く特殊な例に関するメッセージ。引っかかる。
また、夢を追い、それを掴むという幸せもある。そちらはまるで触れられていない。極端なスーパースターの例を挙げて、「大変だぞ〜」と言っているだけ。んーー何だろう? 作者、あるいは監督、脚本家の経験談なら分かる。また、それがジョンレノンにもダブるので、何か意味があると思えるが、それがうまく稼働していない。また何か気づいたら記事にする。
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