SSブログ

学生時代に見たロックコンサート。映画の仕事をする上でとても役に立っている? [思い出物語]

IMG_0591.jpeg

学生時代に見たロックコンサート。映画の仕事をする上でとても役に立っている?

映画監督業をやっていて思うことだが、若い頃からやっていたこと。親や教師から「そんなことばかりやってないで、勉強しなさい」と言われた「そんなこと」が今、とても役に立っている。学生時代に映画を見ていたのはもちろん。新旧名作、話題作は見ていないと映画界では話もできない。日本、アメリカ、ヨーロッパ、趣味に偏らず見ていないと世間話もできない。

それは当然であり、それだけでは足りない。僕の場合、役に立っているのは音楽。特にロック。中学時代のビートルズ、高校時代のローリングストーンズに始まり、横浜時代はBスプリングスティーン、LA時代はもう、あれこれ聴いた。コンサートもかなり行った。

スプリングスティーンの4時間半の

「ボーンインザUSA」ツアーから、エルトン・ジョン、スティング、ジョンリーフッカー、BBキング、ピンク・フロイド、マドンナ、マイケル・ジャクソン、レイチャールズ、チャック・ベリーと、それらをアメリカで観れたことは大きい。

そんなせいか、僕はよく自分の監督作を歌に例える。「朝日のあたる家」はアニマルズの歌からタイトルをもらったが、物語はスプリングスティーンの「マイホームタウン」だ。原発事故の映画を作ると決めた時、どんなスタイルがいいか?を考えて、あの歌詞を思い出した。まさに原発事故の街から去る家族のことを歌ったようで、あのラストシーンが生まれた。

「青い青い空」は「ハングリーハート」

だし、「向日葵の丘」は「ザ・リバー」だ。皆、スプリングスティーンだが、そこからスタートしている。歌だけではない。映画の構成はコンサートを模している。ストーンズのコンサートのクライマックスは「ブラウンシュガー」「サティスファクション」アンコールで「JJF」という構成。そのつるべ打ちを映画に取り入れたり。言葉では説明しづらいが。

現在、ヒット中の「ジョーカー」の監督はシナリオを読み「これはタクシードライバーだ」と感じて作ったはず。映画監督が映画からインスパイヤーされるのは当然だが、こちとら歌から来ているところがスペシャル。

そんな風に若い頃の経験があれこれ役に立っている。「あの頃、真面目に勉強しなくてよかった!」という感じだ。数学や化学をいくら教科書で勉強しても、映画作りには役立たない。いや、本当の数学や化学なら意味もあるだろうが、教科書のあれは「優秀なサラリーマンを選別するために触媒」にしか過ぎず、役に立つというものではない。検査液のようなものだ。

結局、授業で教わったことではなく、

親や教師に言われてやったことでないことが生きている。これ、映画の仕事でなくても、他でも同じような気がするのだが、続きはいずれまた。


74386313_3108165892591027_2908334128074063872_n.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。