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「沖縄戦」を伝えるには沖縄戦だけを勉強してもダメ。調べていくとあの戦争に行き着く!? マジかよ。 [戦争について]

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「沖縄戦」を伝えるには沖縄戦だけを勉強してもダメ。調べていくとあの戦争に行き着く!? マジかよ。

「ドキュメンタリー沖縄戦」を製作するにあたり、まずは予備知識なしで沖縄の戦跡を訪れた。何も知らないままでは本当の意味での戦争の悲劇を痛感することはできないことを知る。それでいうと、観光で沖縄を訪れた時に、それらを訪ねても

「ふーん、沖縄戦って凄かったんだね〜」

と人ごとのようにしか思えないということ。もちろん「ふーん」でさえも大事だ。全く知らないよりいい。だが、「ふーん」では本当はいけない。福島の原発事故と同じ。

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「福島、大変だったんだよね〜」

と当時、多くの人は思った。しかし、それでは他人事。特に東京都民はそれではいけないだろう。東京で使う電力を作るために福島の原発は作られた。危険な原発を受け入れたのだ。作られた電気は福島では使っていない。東京のための電気。そのために事故で大きな被害が出た。それを都民が「大変だっただね〜」でいいのか?沖縄戦も同じなのだ。

「沖縄、多変だったんだね〜」

で終わらせないためには戦跡巡りだけでは不十分ということ。ドキュメンタリーで描くなら戦跡を紹介するだけでは足りないということだ。そこで原発事故の悲劇を描いた僕の映画「朝日のあたる家」を思い出してみた。あの時は最初から映画を作るつもりではなかったが、原発事故の勉強から始めた。原発の歴史。放射能とは? 事故の経緯。対応。東電の役割。マスコミ。政界。被災者の思い。いろんな角度から調べた。

それでいうと「沖縄戦」を知るにも、多角的に見ていくことだと思える。沖縄戦の流れ、戦闘、政府、住民、アメリカ軍。書籍と映像資料を探した。が、次第に分かってきたのは沖縄戦を知るには、沖縄戦のみを勉強してもダメだということ。つまり、沖縄戦というのは太平洋戦争の一部。そこだけを見ても分からないことが多いのだ。

そこで太平洋戦争の勉強を始めた。映画業界の人間なのでまず、映像から入る。「NHKスペシャル」で10数年前に放送された「太平洋戦争」全6巻のDVDを見てみた。それによって全貌を知り、その中に存在する沖縄戦を知ろうというアプローチだ。しかし、次なる問題にぶち当たる。

そもそも、なぜ、太平洋戦争が始まったのか? その始まりは日中戦争であり、それをも把握しないと本当意味で沖縄戦の背景が分からないのだ。戦跡を訪ねるだけでは分からない理由が見えてきた。そして、日中戦争のきっかけは日露戦争だと分かる。沖縄戦だけを見つめても見えてこない理由が分かってくる...。

「ドキュメンタリー沖縄戦」12月に沖縄で完成披露試写会を計画中とのこと。

特報(動画)=> https://youtu.be/Wv5MK0fRauI



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