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映画「ひろしま」ETVで観た。これが原爆。これが戦争。 [戦争について]

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映画「ひろしま」ETVで観た。これが原爆。これが戦争。

1953年製作。つまり終戦(敗戦)から8年後に撮影された映画。広島市民8万人が参加。30分に及ぶ原爆投下後の被害場面が凄まじい。涙が止まらなかった。が、それは自然災害ではない。これが戦争なのだ。何の罪もない子供達。老人。老若男女を問わず皆殺しにする原子爆弾。大量殺戮。それこそが戦争の意味だ。

だが、人の想像力は貧困だ。人がたくさん死んだと言っても「だって戦争だから」と思いがち。そんな人たちに悲しみを伝えるのは難しい。ただ、この映画を見ればその一端は理解できるはず。町中を彷徨う市民。爆風でボロボロになった服。真っ黒な顔。焼け爛れた肌。チリチリの髪。散乱する死体。そして生き残った人々もまた、このあと何十年も、いや、親子、孫の世代まで原爆症で苦しめられるのだ。なぜ、こんなことになる。なぜ、こんなことになったのか....。

広島原爆は子供の頃から、学校でも、テレビでも、本でも、漫画でも伝えられている。でも、この映画ほどの衝撃を受けたことはない。なのにこの映画は封印され、多くの人の目に触れることがなかった。僕が知ったのも数年前だ。その意味でいつもは大本営のNHKだが、この映画を放映したことは快挙だ。

同時に映画作家として「ドキュメンタリー沖縄戦」を担当したものとして、戦争の悲しみを伝える難しさ。そして、伝え続ける難しさも改めて考えさせられた。この映画を見れば多くの日本人が関心を持たなかった「集団的自衛権」「特定秘密保護法」「共謀罪」等を可決するということは、この映画で描かれた惨劇を繰り返す覚悟をするということ。それが実感できるはず。伝えることが大事だ。


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