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「最近の若い奴」はこうして作られる。「沖縄戦」を勉強して答えが分かった? [MyOpinion]

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「最近の若い奴」はこうして作られる。「沖縄戦」を勉強して答えが分かった?

「最近の若い子はダメだなあ」と同世代の友人たちが言いだしてから、もう10年以上経つだろう。でも、僕らが若い頃も上の世代からそう言われていた。いつの時代も下の世代はダメに見えるものだ。そう話すと友人はいう。

「でも、最近の若い連中は本当に酷いよ!」

彼はある会社で新入社員の面接係をやったという。そこで出会った若い人たちと話して心の底から失望したという。

「御社で私の中にある隠された力を、引き出してほしいんです!」

「会社は学校じゃない。お前の力をどう会社に生かすかが仕事だ。そんなだったら啓発セミナーに行け!」と思ったそうだ。或いは、芸能関係の会社で働く友人。と言っても直接芸能人とは仕事しない。完全な裏方。会社でPC相手の仕事。面接でそう説明したのに、半年も経つと。

「想像していた仕事と違いました。芸能人と仕事ができる訳ではないこと分かったので辞めます...」

そんな勘違い野郎が多いので怒鳴りたくなったそうだ。友人たちがいうことは共通している。若い人たちは自分で努力しようとせず、自分が持つ力を探してほしい。それを生かしてほしいと希望する。説明会で詳しく伝えているのに勝手な想像で楽しい仕事だと思い。現実を知り挫折してしまう。

確かにそんな若者が多い。いや、ほとんどがそうだ。だから、カタギの友人も、映画界の友人も、皆、若い人たちに対して否定的な意見が多くなる。僕も昔、「最近の若い奴らは」とよく言われたので、年取っても絶対に同じことは言わないでおこうと考えていた。が、友人たちがいうこと。よく分かる。では、なぜ、そんな若者が多いのか?

答えは簡単だ。

間違った「教育」だ。今の教師は管理教育。与えられたことを確実にこなす能力を育てるだけのものだ。想像力とか、洞察力とか、本質を見抜く力とか、そんなものを養うための教育ではない。優秀なサラリーマンを育てる教育だ。だから、自分から何かをすることはない、言われたことだけを確実にこなす、サラリーマンロボットを作る教育だ。

そんなシステムの学校で10年も教育を受ければ、上記のような大人に成長するのは当然のこと。何か与えられないと自分ではできない人たちなのだ。与えられることが当然、物事を見る目がない、まさに今時の若者が出来上がる。つまり、最近の若い奴がダメなのではなく、教育が間違っているということ。

もちろん、そんな教育でもトップクラスの連中は優秀であり、一流企業や国家一種試験を通り、キャリアになる。が、それほど優秀でなかった人たちは、与えられないと動けない上に、与えられたことも満足にできないということになる。それなら別の能力を磨く、技術を学ぶということをすべきだったのに、現在の教育ではそんなカリキュラムはない。

学校を辞めて修行して手に職をつけるか? 

専門学校で技術を学ぶか?しか道がない。が、世間の風潮に乗ってしまい、大学くらいは出ておかないと!と4年間もバイトとコンパで過ごしてしまい、与えられたことを確実にする能力が高くない人たちも、それを求められる会社というところに就職しようとする。おまけに言われたことしかできない。自分で考えて行動することもできない。

「では、僕らの世代は何が違ったのか?」

それはまだ教育システムが確立していなかったので、そこからはみ出して、好き勝手なことをする子供たちがいた。親たちは「勉強勉強」というが、子供たちは隠れて遊び、趣味の世界に浸っていた。そんな中で学校では学べないことを学び、様々な能力を養った。枠にはまらない元気な子たちは不良になり、暴れたりしていた。

でも、今の教育。管理教育が進み、その枠からはみ出す子供たちが少なくなった。反抗したり、疑問を持ったりしない、言われたことを大人しくやる。子供達のロボット化が僕らの時代より進み、確立したのだ。僕らの世代が今、学生なら、同じような洗脳教育で、与えられたことしかしないロボット人間に育っていただろう。

沖縄戦を勉強して強く感じた一つに「軍国教育」がある。それが最大限に効果を発揮、日本人は皆、戦争に突き進んだ。反対する者は「非国民」と言われ、役人や軍人があれこれ言う前に近所の人たちが粛清してかかる。日本が勝つためなら犠牲を惜しまない。命さえも捧げてしまう。そんな教育が悲劇を加速させた。

近代の教育を見ていると、戦中と同じことをしていると思える。今はそれが受験戦争になっているだけで、戦争を反対しない、疑問を持たない子供を育てる。戦時中は疑問を持たず、自ら戦場に赴く子供達を育てたように、今は受験戦争に疑問を持たず、与えられたことを確実にやるサラリーマンを育成しているのだ。親も子も、皆、それに乗せられて疑うことなく突き進む。逆らう人を当時は「非国民」と呼び、今は「落ちこぼれ」と呼ぶ。

しかし、日本はもう経済大国ではない。

落ちぶれて行く後進国だ。韓国にも抜かれた。そして時代が大きく変わろうとしている。サラリーマン・ロボットでは対応できない。なのに国は今も同じ教育をしている。考え力がない子供たちが育ち、社会に出てくる。自分では何もできない。与えてくれるのを待っている。僕の友人たちは自分から行動することがまだ許された時代に育っているので、その様子に落胆する。それが「最近の若い奴ら」の構図なのだ。

では、どうすればいいのか? 

その答えも「沖縄戦」を見つめることで見えてくるように思えている。



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