沖縄戦ドキュメンタリー報告 何があっても完成し公開せねばならない作品!沖縄を見る目が変わる [編集作業]
沖縄戦ドキュメンタリー報告 何があっても完成し公開せねばならない作品!沖縄を見る目が変わる
現在は音の張り替え直し作業。ドキュメンタリーの場合はカメラマイクで録音することが多い。インタビューはそれなりのマイクを使うが風景撮りはカメラに付いているマイクで撮る方が早いし便利だからだ。ただ、風が吹くとゴワゴワ、バリバリいう。周りの騒音も拾ってしまう。それらを調整、差し替え、静音することで聞きやすい状態にする。
が、一般の人は普通に録音すればテレビで見るような音に録れると思いがち、逆に音の悪い映像を見たことがほとんどないはず。実はスタッフが苦労して音を直しているのだ。
その作業の一部を僕がやっている。これがなかなか大変。そのこと昨日も書いたので本日は省略するが、本当に面倒だ。そしてもちろん、僕が直した部分をさらに専門スタッフが直す。でも、僕が直しておくことで、時間が短縮できる。専門家がスタジオでやる作業は1時間いくらかを払わねばならない。その時間は短く済む方がいいからだ。
ついでに書くと、これも本来、監督がやるべき仕事ではない。が、毎回、やるべきことではない仕事をたくさんすることで、製作費がかなり助かる。その浮いた分、節約した分が僕のギャラになればいいが、そうではなく、今回で言えば取材費用を回すことができた。
ドラマは1週間撮影すれば、ほぼ1週間分の予定が消化できる。が、ドキュメンタリーは1週間取材したからと1週間分の予定が紹介できないことがある。取材相手がドタキャンしたり、雨で現地の撮影ができない。船が出なくて島に渡れない。ということが今回も何度かあった。
だから、何度も取材に行くことでチャンスも多くなり、思いもかけない人と出会えて取材できたり、繋がったりする。それは作品レベルを上げることだ。しかし、一度取材に行くと、スタッフのギャラ、交通費、宿泊費、食費とかなりな費用がかかる。それかける人数分。なのに空振りすることもドキュメンタリーではあるので、回数行くにはそれなりの費用が必要。
5回より6回。6回より7回。でも、低予算ものでは、2回で終わりということもある。それでいいものができる訳が無いのだが、予算は変わらない。なら!と、ポストプロダクションの費用を抑える。僕が数人分の仕事をする。それしかない。と予算表を見ると、「俺のギャラこれだけか....」という額。ブラック企業を遥かに超えている。ボランティアに近い。
でも、今回の「沖縄戦」は僕が思う以上に重要な仕事だと思えてきた。こんなドキュメンタリーは他にない。これからも簡単には出来ないだろう。完成させ、多くの人に見てもらう意味がある。はっきり言ってこの作品を見れば沖縄を見る目が変わるはずだ。本当に沖縄戦を知ってもらえる。だから、やらねばならない!
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