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沖縄戦ドキュメンタリー経過報告 数秒の地図場面でまる1日作業! [編集作業]

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沖縄戦ドキュメンタリー経過報告 数秒の地図場面でまる1日作業!

編集はかなり完成に近づいた。が、沖縄の地図。戦闘がどこで行われたか? 米軍がどう進撃したか?等を示すためのもの。その地図が届いたので取り込み、ライムライン上で作業する。

本来これは業者に出して、その専門スタッフがアニメーションやCG等を使って制作するパートだ。が、それにはかなりの費用がかかる。そこで様々な絵を描くアーティストさんにお願いして、地図を描いてもらい(出版社が出している地図を使うのは著作権上ダメ)一緒に矢印なども作ってもらい。それを何重にも合成して地図の上に重ねていく。それを僕自身が作業している。

僕がやればタダ。業者に出せば数十万から数百万円。毎回、こんなことをしているから、制作費が2倍3倍かかるものを低予算で仕上げてしまう。1人ブラック企業のようなものだ。が、「このギャラだと、こんなもんだよなあ〜」とそれなりのものしか作らないスタッフて、何のために生きているのか?と思える。

ギャラの額に見合った額で働くことより、観客が感動する、素晴らしい作品を作ることこそがクリーターの喜びではないか? それでこそ次の展開にも繋がる。ま、次も超低予算の依頼が来て、スポンサーはその額で凄いものができると思い込んでいて、皆の血を流すような努力には気づかないものなのだが。

映画のDVDに収録されている特典映像のメイキングでも、ほとんどが予算がないので、ただ撮影現場の映像を繋いだだけ!というものが多く、最初の5分で退屈して止めてしまう。明らかに「ギャラないし、タダでやってくれない?」とPが若手スタッフに無理やり頼んだ感があり、ギャラをもらった編集担当も「この程度の額なら2日で上げないと、バカ見るなあ」という意識で作業している。

僕なんか1ヶ月以上かけて作業してしまうので、毎回赤字。でも、毎回、評判はいい。ま、そんな姿勢もいい加減考えないと生活できなくなるのだけど、今回も専門業社には出さず、数秒の場面を1日かけて毎日作業している。それでもあと一息で編集作業自体が完了する。

次なるステップはサウンドだ。音楽、効果、ナレーション。すでに依頼は済ませて、それぞれの専門家が勧めてくれている。ここは流石に僕がやるわけには行かない。今回は低予算の作品ではあるが、凄い人たちがその辺りを担当してくれることになった。その話はまた別の機会に。



沖縄戦ビジュアル(宣伝用.jpg
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