「監督。編集好きですね〜」という人。???世の中、仕事や趣味を超えたものがある。 [映画業界物語]
「監督。編集好きですね〜」という人。???世の中、仕事や趣味を超えたものがある。
沖縄戦。かなり短くなり(と言っても当初よりはずっと長い)見やすくなった。各パートを丹念に見ると、証言でも同じことを繰り返していたりする。ただ、そのことで気持ちや当時の思いが伝わることもあるので、簡単に判断してはいけない。
やはり、一般の人はプロではない。レポーターやアナウンサー。記者にように言葉を巧みに使った話はできない。と言って、その部分をナレーターが代わって説明すると、単なる状況説明になってしまい、悲しみや怒りが伝わらない。
その辺を考えながら、追い込み編集をしている。2月もあと2週間ほど。おまけに31日までないので、他の月より3日少ない!これは大きな痛手。それでも昨年の暮れから、Xマスも、大晦日も、三が日も返上で、今年の連休2回も休まず作業して来たので、作品として完成しつつある。以前こんな人がいた。
「監督。編集好きですね〜」
という。よく仕事が好きとか、いう言い方をする人がいるが、好きとか、嫌いとかいうことで物事を判断する人って、どうなの?と思う。多分、好きでするのは「趣味」、嫌々するのが「仕事」という発想があるのだろう。
「単なる仕事なのになんで、そこまでするんだろう?」
と理由が分からない。高いギャラを貰うわけでもないのにと。だから、編集が好きなんだろうなあと想像してしまう。彼の範疇に仕事でそこまでするという価値観がないのだ。では、こう考えてみよう。原発に反対する人が毎週、デモに参加している、その人に
「デモが好きなんだね〜」
とは言わないだろう。原発に対する怒り。子供たちを守りたいという思いの行動だ。僕が毎回、休み返上で編集するのも同じ。地方映画の場合は、その街の人たちに、その街以外の観客に感動を伝えたいという思い、今回は沖縄の悲しみを多くの人に知ってもらいたい!という思いからの行動だ。
2月もあと少し、最後の追い込み開始だ。
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