SSブログ

仕事でドキュメンタリーを作っているつもりはない。これは誰かがやらなければならないこと。沖縄戦を知ること。それが日本人が未来を考えること。 [編集作業]

50924374_2437900409617582_4821826982830407680_n.jpg

仕事でドキュメンタリーを作っているつもりはない。これは誰かがやらなければならないこと。沖縄戦を知ること。それが日本人が未来を考えること。

編集は本当に自分との戦いだ。外部を遮断。連絡を取らず、自分を追い詰め、題材と向き合う。食事と食材の買い出し以外は外出しない。が、モニター画面を見つめてもなかなか作業できないこともある。

何がいけなのか? 体調か? 作業の問題か? それとも精神的な疲れか? あれこれ考える。体調なら寒さのせいかもしれない。昼でも暖房を入れてみる。熱いお茶を飲んでみる。

作業の問題なら、具体的に何が問題か?考える。今、作業しているところを後回しにして、やりやすいところから作業するのも一つ。気分が乗らないのなら、戦争映画の音楽を流しながらやる。もう一度、資料を読んでみる。自分を沖縄戦に送り込む。

昔はPがよく電話してきた。「調子はどうですか?」それが何よりも邪魔だ。乗って編集していたのに、それで数日作業が止まったこともある。今は誰も連絡して来ない。友人も僕が編集をしていると知ると電話はかけて来ない。ありがたい。

でも、誰からも何も言われないという状態もそれはそれで厳しい。人は何も言われないと、なかなか動けない。自分に火の粉が降りかからないと行動しない。会社に行き、デスクに着き、上司から指示があるから仕事をする面がある。それを何も言われない。何も指示されない。自分で考えて、自分で計画して、作業するのもなかなか大変。

サボろうと思えばいくらでも、サボれる。「今日はお休み!」と決めれば休める。ただ、締切だけは変わらない。そこでクオリティの低い、手抜き作品を見せるか? 「おー流石だ」と言わせる作品を見せるか?それだけなのだ。そのためには、あと2ヶ月あれば、いつ頃までに、何を片付ける!と大雑把な予定を立て作業する。

本来、3ヶ月必要な作業を2ヶ月でやらねばならない。作業に専念できればいいが、仕上げ作業の連絡を各位にもしなければならない。交渉もある。事実上のPは僕なので、誰も代わりに連絡してもらえない。雇うことができた。が、そうなると人件費が派生。沖縄取材7回が6回か5回に減っただろう。

決してギャラが良い訳でもない。しかし、これはやり遂げなければならない。沖縄戦を伝える作品を完成させねばならない。仕事という枠ではない。それならギャラ安すぎ。時間無さ過ぎ。でも、仕事ではなく、やらなければならないことだ。

今、日本人に必要なこと。沖縄戦を通して、戦争を知ること。アメリカを知ること。日本を知ることだと思う。その中で僕ができること。それがこのドキュメンタリーなのだと思えている。


E6B296E7B884E688A6E38393E382B8E383A5E382A2E383ABEFBC93.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。