お祝いの言葉=最大級の嫌がせ?=病人への連絡は難しい。=11月24日 [「沖縄狂想曲」]
「完治。おめでとうー!」と、手術前に、高校時代の友人が電話してきた。これから手術。完治なんてしてない。だが、彼の言葉は慌て者というだけで済まない。手術が成功しても、両目と脳は一生、完治しない。両目ともに半分失明。右目は右半分が見えない。
歩くとぶつかる。暗い道はより暗い。探し物ができない。目の前にあるのに気づかない。道を歩くと、ぶつかる。だから、今は白杖をついて歩く。そんな状態で「完治。おめでとう!」だ。事情を知らないなら分かる。が、彼は「お前のブログ。毎日、読んでるぞー」と言う。
最大級の嫌がせにしか思えない。が、彼だけでなく、60代以上。僕と同じ世代の男性たち。詳しく書かれてあるブログで「今日は映画の仕上げをした」とか書かれてあるだけで、「ああ、元気になったんだな」「完治したんだー」と思い込むことが多い。
多分、長年のサラリーマン生活で、「考える」作業を止めて来たことがあるだろう。言われた仕事をする。自分であれこれ考えない。裏を探らない。でないと会社員はつとまらない。部品に徹する。オヤジたちが無神経になる背景だ。そうして家族に嫌われてしまう。
友人も同じ背景だろう。高校時代から40年以上の付き合い。いい奴だ。でも、僕も病気で弱っている。「バカ。何言ってんだ!」なんて返せない。2日間寝込んだ。ただ、大病をしたことのない彼は、今も事情を理解できないようだ。
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