墓参りに行き、あれこれ考えた。ー僕が死ななかった意味。11月4日 [「沖縄狂想曲」]
死んだあの子の墓の前に立ち、感じた。生きている僕らはしっかりと、生きねばならない。この春、僕は再起不能になっても、不思議ではない病気をした。闘病はまだ続いている。
一つ間違えば、映画監督業を廃業。残る人生を過ごすことに、なっていたかもしれない。失明すれば、映画は撮れない。が、両目ともに失明したのは半分。言葉が出なくなっても廃業。監督業は言葉で俳優やスタッフに想いを伝える仕事。
でも、言葉は失われていない。一時はうまく話せなかったが、次第に良くなっている。歩く。手を動かすこともできる。ギリギリ監督業を続けられる。「あと10年は生きて、映画を作れー」と神様が言っているのだろう。そんなことを考えてしまう。
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